2016 Fiscal Year Research-status Report
身体活動量は小児の骨格筋の組成および機能に影響を与えるか?
Project/Area Number |
16K01862
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
寺本 圭輔 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70362308)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 骨格筋 / 筋輝度 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,小児期の骨格筋の量的(筋厚)・質的(筋輝度)測定と身体活動量,運動能力および筋機能を測定し,それらが骨格筋の発育発達に影響を与えるかを検討することを目的としている.これまでは筋の量(筋厚)を測定し,体型や身体組成との関わりから骨格筋の量的発育発達が提示されてきたが,体脂肪の蓄積や身体活動量の低下により,筋の質的変化をもたらしている可能性があり,このことは成人や筋・神経系疾患者では明らかにされており,脚伸展力などの運動機能に影響を及ぼすこともわかっている.そこで,幼児期において,これまで「見えかなった」骨格筋の質的変化と筋機能や運動能力との関わりを身体活動量や生活習慣と合わせて明らかにすることを目的として研究を進めている. 平成28年度は,年度前半に研究計画,測定を実施する幼稚園との打ち合わせ,および予備実験を実施し,年度後半に本測定を実施した.本測定は,平成29年2月に実施し,幼稚園に在園する年中・年長の男女35名を対象に,(1)形態・身体組成(インピーダンス法),(2)超音波法による上腕・大腿・下腿の筋厚および筋輝度,(3)呼気ガス分析による安静時エネルギー消費量,(4)二重標識水法による1日総エネルギー消費量,(5)膝伸展動作における等尺性筋力,(6)床反力測定機を用いた全身反応時間,(7)生活習慣調査(アンケート)を測定した. 現在は,各項目の分析を行なっており,結果の公表は平成29年度以降となる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は,予定通り2月に本測定が実施でき,現在はそれぞれの測定値の分析中である.ただ,二重識水法による1日総エネルギー消費量の分析は,協力を予定していた共同研究者が所属を転任したため,現在分析が止まっている状態であり,他の分析が終わり次第,長期休暇を利用して再開したいと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年前期(9月まで)をめどに全ての分析を終えることを目標に進め,その後は後期に開催される学会(日本発育発達学会,American Association for the Advancement of Science学会)にて研究発表,同時に学会誌(未定)への論文投稿を進めたい.
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