2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the motor coordination evaluation scale and the practice program for children with developmental disability
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16K01874
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
新田 收 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80279778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 雅弘 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (40453485)
小山 貴之 日本大学, 文理学部, 准教授 (80579110)
楠本 泰士 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60710465)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 発達障害 / 動作模倣 / 運動イメージ / 回旋運動 / 空間認知 / 協調運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害では,動作模倣に困難を感じることが多い.この要因として,運動イメージと空間認知の未熟さが考えられる,そこで,先行研究における,運動イメージ評価を踏まえ,ここで用いた絵カードを元に,どのような姿勢変化において,動作模倣が困難であるか調査を行った. 模倣課題は先行研究で使用された,図1の5枚の絵カードを用いた.絵カードNo.1は非対称な下肢の動きを含む立位からの応用姿勢,No.2は対称的な上下肢の動きを含む立位からの応用姿勢,No.3は非対称な上肢の動きと頸部の回旋を含んだ膝立ち位からの応用姿勢,No.4は対称的な上下肢の動きと体幹の回旋を含んだ座位からの応用姿勢,No.5は対称的な上下肢の動きを含んだ背臥位からの応用姿勢とした.調査の結果,定型発達児は3歳以前に,回旋を含まない非対称的な上下肢の動きを組み合わせた姿勢模倣が可能であり,3歳以降に頸部回旋要素を含む姿勢,12歳以降に体幹回旋要素を含む姿勢の模倣能力が向上することが示唆された. 一方,幼児の空間認知についても調査を行った.具体的には,二次元画像を元に,積み木で画像を再現させる課題とした.本研究において,定常発達児では年齢が上がることに伴い,正答数は上がり、合計計測時間は短縮することが明らかになった.その理由として、年齢推移に伴い,視覚・脳神経の発達、行為や学習などの経験による,空間認知の発達が示唆された.また,空間を把握してから処理するまでの時間は年齢が上がることで短縮することが明らかになった.空間認知と関わりの深い構成能力も空間認知と同様に,年齢に伴い向上することが明らかになった. 発達障害児は,運動イメージ,空間認知が未熟な状態の留まることが示唆される.児は,認知した空間の中に自らの運動を正確にイメージすることが困難であり,結果として協調運動の障害を呈していると考えられる.
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Research Products
(14 results)