2019 Fiscal Year Annual Research Report
Creating a Breastfeeding Benchmark in a Baby Friendly Hospital
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16K01875
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| Research Institution | Yokohama City University |
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Principal Investigator |
西巻 滋 横浜市立大学, 附属病院, 教授 (20275043)
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2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 母乳 / 栄養 / 育児 / 母乳栄養 / 母乳育児 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
厚生労働省の「健やか親子21」では、母子の健康増進のために母乳育児を推進している。そこで、WHOとUNICEFから「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital:BFH)」として認証されている施設から母乳育児を成功させる要因を解析し、母乳育児を推進する上での方略を得ることが目的である。
BFHからのデータを解析した結果、(1)1か月時に高い母乳率であれば、その後も母乳で育つ赤ちゃんの率は高いことが分かった。そこで母乳栄養が好成績の施設、母乳育児の推進に苦労している施設の訪問結果から見えてきたのは、対象となる母子を取り巻く育児環境(母親の健康やサポート体制など)とそこに関わる医療側の介入(継続的な母乳育児支援)が大きな要因だと考えられた。母親の母乳育児に対する思いとそれを支える周囲環境の整備への注力も肝要であろう。(2)2,432組の母子で1か月時の母乳栄養を調査した結果、初産婦では、完全母乳栄養は母親の年齢が24歳から26歳までが90％以上でピークがあったが、その後の低下傾向が強く、20歳台後半から80％となり、30歳台前半から70％前後と低下し、40歳台はさらに低下した。「母乳栄養」も20歳台半ばまでは90%を超えていたが、その後に低下した。一方、経産婦では、完全母乳栄養は20歳台から30歳台後半まで80％以上であり、低下傾向は乏しかった。「母乳栄養」も40歳前後まで90%を超えていた。初産と経産の違いで、母親の年齢が母乳育児へ与える影響が違うことを初めて明らかにした。母乳育児の支援の際には、単純に年齢で分けるだけではなく、初産と経産の別も考慮する必要性を提案する。(3)それらに加え、2007年から2018年の12年間分のBFHのデータを集め、データブックを作成した。我が国のBFHの母乳育児の状況を周知することができた。
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