2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of GIS database of natural resources for environmetal education through three generation
Project/Area Number |
16K01877
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
椎野 亜紀夫 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (00364240)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | こども / 自然資源 / GIS / 三世代 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1.北海道における三世代(子世代・親世代・祖父母世代)への調査を通じて各世代の幼少期における自然遊びの実態と自然資源(資源とその空間情報)をGIS データベース化し、都市化の進行とともに消失した自然遊び・遊び空間とその対象である自然資源を時系列に可視化する、2.自然資源を活用した遊び・遊び場の消失の原因・理由を考察した環境教材を開発し、自然遊びの再現を通じた生物多様性配慮型の都市環境づくりに寄与する、の2点を目的に調査・研究を実施した。初年度の2016年は自然体験に関する文献、既存研究の整理と北欧における自然科学分野の教材収集、先進事例調査、GIS分野の研究者訪問・ディスカッションを行った。2年目となる2017年度は祖父母世代への調査を計画していたが、勤務先が変更となったことから計画の見直しを行い、先に調査協力が得られた小学生児童(子世代)と保護者(親世代)を対象とした外遊び・遊び場に関する調査を行った。調査の結果、子世代では外遊びの場として都市公園がもっとも多く見られたものの、住宅地に隣接する都市近郊林において虫取りなど自然を対象とする遊びが一定数見られた。また保護者の幼少期における外遊び頻度と、子世代の外遊び頻度には一定の関係性が見られた(なお勤務先は同一市町村(札幌市)内での変更であり、研究対象地の条件の大きな変更はなかった)。3年目(最終年度)となる2018年度は、幼少期から調査対象地域に居住する祖父母世代を対象に幼少期の遊びに関する調査を行い、過去における自然資源の実態と遊びとの関わりについて分析を行った。その後、研究成果を学会支部大会において発表をした。現在、研究成果をまとめて学術論文を執筆しており、今年度中に関連する学会への査読付き論文の投稿を行う。
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