2018 Fiscal Year Annual Research Report
A follow-up study of the developmental process of motor ability from characteristic movements of children.
Project/Area Number |
16K01885
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
原 英喜 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (40181002)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自発的な活動 / 移動軌跡 / GPS / 豊かな自然環境 / 認知機能 / go/nogo検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度から継続して幼稚園における自発的な活動を捉えるために、本科研費で購入していたGPSによる移動軌跡の調査と自然豊かな地域の運動能力と認知機能について調査した。また、第73回日本体力医学会大会で一昨年までの調査結果を「子どもの特徴ある動きから運動能力の発達過程を探る」というテーマで発表した。 1)幼稚園では、GPSセンサを用いて移動の速さと移動軌跡を測定した。保育時間中の子ども8名の動きを記録(男子4117.8m、女児3165.0m)した。一昨年より距離と歩数の平均、移動時の最高スピードは増加したが、距離や歩数が減少した子どももいた。子どもの運動能力や活動の実態を知る方法としてGPSセンサを利用すると、体力測定とは異なった側面を知ることができる可能性が判明した。 2)豊かな自然環境の地として、沖縄県竹富町教育委員会管轄の3校の3-5年生54名を対象に、認知機能の尺度となるgo/nogo検査、心理的不安尺度を測るSTAICというアンケート、20項目からなる生活実態調査を行い、併せて学校で測定する新体力テストの結果と照合した。認知機能検査からは、①学年の進行に伴って不活発型が無くなる好ましい傾向と、②興奮型が5年生男子で多いという特徴が判明した。心理不安については、5年生の女子を除いて低値を示しており、特に男子の状態不安得点は低い値だった。生活実態調査からは、①兄弟は平均3.0人と多く、早寝早起き朝ごはんが守られていることが判った。TV視聴時間とゲームをする時間は1時間まで、勉強時間も1時間までが多かった。運動は球技が多く、よくする遊びも球技だったが、遊ぶ場所は海・砂浜が多かった。体力テストからは、学年進行に伴って順調に得点が増加しており、神奈川県の調査報告書と比較して、当該校は3年生では下回るものの、4年生ではほぼ同じとなり、5年生では大きく上回っていることが判った。
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Research Products
(1 results)