2016 Fiscal Year Research-status Report
子どもの危機克服に備えた生活臨床に関する臨床教育学的研究
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16K01898
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
小谷 正登 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (80368456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 久志 流通科学大学, 人間社会学部, 教授 (40341010)
下村 明子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (30310733)
三宅 靖子 天理医療大学, 医療学部, 教授 (90557422)
来栖 清美 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (10368813) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生活臨床 / 臨床教育学 / 睡眠 / 子どもの危機 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の内容の小学校調査を行うとともに、日本の高校生(平成22年度)およびデンマークの小中学生(平成24年度)を対象とした生活実態調査の結果を分析し、論文などの執筆および関係学会での発表を行った。 1.小学生の保護者対象生活実態調査の実施 (1)対象:明石市教育委員会および学校長などの調査協力が得られた兵庫県明石市立小学校28校の3年生から6年生の小学生約10,500名の保護者(悉皆調査) (2)成果:小学生の保護者約8900名のデータを収集し、単純集計までを行った。 2.論文・報告書の執筆 (1)「高校生の自尊感情と生活の諸側面の関係に関する研究-生活実態についての質問紙調査を通して-」『こども環境学研究』第12巻第2号(2016年8月・査読あり) (2)「高校生のキャリア教育に関する研究-生徒4,069名の生活実態調査の結果をもとに-」『教職教育研究』第22号(2017年3月) (3)「子どもの睡眠を中心とした生活臨床に関する実証的研究 研究報告書-国際比較調査(デンマーク編)-」(平成24年度科学研究費補助金・2017年2月発行) 3.学会などでの発表 (1)「カウンセリングに活かす生活臨床に関する調査研究(Ⅱ)-丁日の小学校5・6年生を対象とした生活実態調査の結果をもとに-」(日本カウンセリング学会・単独・2016年8月) (2)「国際比較による生活臨床の意義に関する検討ー丁日の中学生を対象とした生活実態調査の結果をもとにー」(日本臨床教育学会・筆頭発表者・2016年9月) (3)「デンマークの子どもたちにおける生活臨床の可能性-フォルケスコーレ5~9年生対象の生活実態調査の結果をもとに-」(日本発達心理学会・筆頭発表者・2017年3月)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小学校調査において、教員対象の調査を行うことはできなかったが、保護者対象の調査では当初予定していた規模で実施することができた。また、平成29年度の中学校調査の準備も計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.平成28年度の調査・研究の結果を踏まえ、睡眠を中心とした生活全体の立て直し(生活臨床)の重要性をさらに明らかにすることを目的とし、中学生本人の睡眠、食事、人間関係などの諸要因と心身の状態との関係を構造的に分析(多変量解析)するとともに、中学生・保護者の回答の関連性を検討するため、以下の内容の生活実態調査を行なう。(1)調査方法:自記式質問紙(アンケート用紙)を用いた生活実態調査(悉皆調査)(2)調査内容:睡眠、食事、遊び、学習などの生活環境および自尊感情などの心身の状態(3)対象:明石市立中学校13校に在籍する中学生(1~3年生)約8,000名および、その保護者(4)調査時期:2017年9月 2.平成28年度および主に平成23~25年度の調査・研究の結果を詳細に分析し、論文を著すとともに関係学会で発表する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた小学校の教員対象の調査を実施することができなかったため、未使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度の未使用額を用いて、以下の調査・研究を行うことを計画している。1.睡眠を中心とした生活全体の立て直し(生活臨床)の重要性をさらに明らかにすることを目的とし、中学生とその保護者の回答の関連性を検討するため、以下の内容の生活実態調査を行なう。(1)調査方法:自記式質問紙(アンケート用紙)を用いた生活実態調査(悉皆調査)(2)調査内容:睡眠、食事、遊び、学習などの生活環境および自尊感情などの心身の状態 (3)対象:明石市立中学校13校に在籍する中学生(1~3年生)約8,000名および、その保護者 (4)調査時期:2017年9月 2.平成28年度および主に平成23~25年度の調査・研究の結果を詳細に分析し、論文を著すとともに関係学会で発表する。
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Research Products
(6 results)