2016 Fiscal Year Annual Research Report
cAMPイメージングによるアストロサイト内Gs型・Gi型GPCRの役割の解明
Project/Area Number |
16K01950
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
田中 三佳 国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 客員研究員 (70311347)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2017-03-31
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Keywords | アストロサイト / cAMP / in vivo イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
1)ウレタン麻酔下のマウス大脳皮質アストロサイトにおけるin vivo cAMPイメージング 2ヶ月齢のC57BL6/J♂マウスの大脳皮質にGFAP-Flamindo2がクローニングされたAAVベクターを持つAAVを微小投与し、2週間飼育して回復させたのち、ウレタン麻酔下の急性二光子in vivoイメージングを行った。ヒゲ刺激、tail pinchなど、大脳皮質アストロサイトのCa2+変化が報告されている生理的刺激によってFlamindo2の蛍光に変化が起こるかを調べたところ、これらの刺激によるFlamindo2の蛍光変化は観察されなかった。
2)覚醒下のマウス大脳皮質アストロサイトにおけるin vivo cAMPイメージング 2ヶ月齢のC57BL6/J♂マウスの大脳皮質にGFAP-Flamindo2がクローニングされたAAVベクターを持つAAVを微小投与し、2週間飼育して回復させたのち、バレル野上に慢性イメージング用開窓手術を施した。1週間置いて回復させ、慢性二光子in vivoイメージングを行った。イソフルラン麻酔下と覚醒時の間にFlamindo2の蛍光変化が起こるかを調べたところ、イソフルラン麻酔下でFlamindo2の蛍光が弱くなることが観察された。Flamindo2はpH変化にも影響を受けるため、pHセンサーで同様の実験を行ったところ、イソフルラン麻酔科ではアストロサイトの細胞内pHが低下していることが示唆された。そのため、Flamindo2蛍光の低下は細胞内pHが低下により引き起こされたものと考えられる。
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