2021 Fiscal Year Research-status Report
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16K01977
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
内田 綾子 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (20283468)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アメリカ / 先住民 / 西部 / 冷戦 / 地下資源開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021(令和3)年度は、前年度に検討したアリゾナ州北部の先住民保留地の地下資源開発をめぐる政治についてさらに考察を行った。ナヴァホとホピの土地問題を背景として、1970年代から80年代にかけて、ナヴァホ部族政府指導者とアリゾナ州選出連邦議員との関係がどのように変化したのかに注目した。当時の新聞記事や連邦議会公聴会記録、自伝等を分析した結果、石炭を中心とする地下資源の採掘とそれをめぐる土地問題が両者の関係に大きな影響を及ぼしたことが明らかとなった。そしてこのテーマについて論文を執筆して大学の紀要に発表した。 なお、計画していたアメリカへの海外出張は、今年度もコロナウィルスの影響により実現できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は最後の海外出張を予定していたが、コロナウィルスの影響により実現できなかった。そのため研究計画に変更が生じ、補助事業期間の再延長を申請したところ、承認された。
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Strategy for Future Research Activity |
2022(令和4)年度は最終年度として、これまでに行った史料調査と発表した論文を振り返って冷戦期の西部開発と先住民政策について総括し、研究報告書をまとめたい。
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Causes of Carryover |
2021(令和3)年度は海外出張を計画していたが、コロナウィルスの影響により実現できなかった。そのため研究計画に変更が生じ、補助事業期間の再延長を申請した。最終年度は、さらに必要な文献や史料を補って考察し、これまでの研究を総括したい。
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