2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K01993
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
柿崎 一郎 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (00315821)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | タイ / 日本軍 / 第2次世界大戦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は当初の予定通り8~9月に4週間、3月に3週間のタイにおける資料収集作業を行い、必要な資料の入手を進めた。現在収集しているタイ国立公文書館の文書はコピーが取れないことから、読破した資料をパソコンに入力する作業が続いた。今年度はとくに大きな障害もなく、資料収集は順調に推移した。他にもタイにおいて先行研究や関係する文献資料の収集も継続して行った。しかしながら、依然として未読の資料が存在することから、今後も継続して資料収集を行う必要がある。 日本に滞在中は前年度に引き続き当時現地に駐屯していた日本兵の戦記や回想録、あるいは先行研究の入手を行った。前年度も言及したが、タイに一貫して駐屯していた日本兵による記録は少なく、タイを通過した日本兵がタイを使時にタイについて言及している資料が多いことから、今後も国内各地の大学図書館に所蔵されている資料や古書店で流通している資料を中心に継続して探していく必要がある。 また、今年度は収集した資料のデータベース化がある程度進んだことから、データの分析を開始して論文の執筆を開始した。今年度については戦時中の日本軍のタイ各地での駐屯状況や、各地への日本兵の訪問状況を取りまとめたほか、タイ国内で発生した日本軍が関係する交通事故に関する分析も行った。これらについては今年度中の公表は時間的に不可能であったが、その一部については次年度に論文として公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最も重要な資料源であるタイ国立公文書館での資料収集を順調に進めることができたほか、日本国内での資料収集やデータベース作成、およびその分析も順調に推移したため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も当初の予定通り年3~4週間の資料収集のための海外出張を行い、タイ国立公文書館での資料収集を継続するとともに、日本国内においても資料収集を継続するほか、データベースの拡充とその分析に基づく論文執筆を進めていく。
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