老衰での死亡が少ない地域高齢者における健康の社会的決定要因中間的要素に関する研究

2017 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 16K02025
• Research Institution: University of Shizuoka,Shizuoka College
• Principal Investigator: 野口 有紀 静岡県立大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30612618)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 有泉 祐吾 静岡県立大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00175978) ; 中野 恵美子 静岡県立大学短期大学部, その他部局等, 講師 (80435297)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: 健康寿命 / 老衰 / 健康高齢者 / 健康の社会的決定要因 / お達者度 / 地域間比較

Outline of Annual Research Achievements

健康寿命の長い静岡県において、健康寿命のひとつである「お達者度」上位と下位で地域差がみられた。WHOより提唱された健康の社会的決定要因にフォーカスし、「お達者度」上位と下位地域における地域間比較を行うことを研究の目的としている。
老年学的評価研究（JAGESプロジェクト）の調査とコラボし、2016年度に「お達者度」下位地域在住の健康高齢者2,000名を無作為抽出し郵送法にて、アンケート調査を実施した。JAGES調査のデータの収集が終了し、データのクリーニングが完了した。
2017年度は、1.文献レビュー、2.解析の打合せおよび準備、3.情報収集を行った。
1.文献レビュー：健康寿命や健康の社会的決定要因の中間要素、JAGESプロジェクト調査で使用した調査項目（身体状況、心理、ソーシャルキャピタル、社会経済的地位、地域環境、運動、栄養、生活習慣など）、老衰に関連した要因にフォーカスした文献レビューを行い、リスト化した。
2.解析の打合せおよび準備：JAGESプロジェクトにデータ利用の申請を行った。また、分担研究者、連携研究者、調査フィールドの行政担当者などと解析などの打合せを実施した。JAGES主催の研究会にて、2016年度調査データを利用した研究計画（データ分析を含む）について発表を行い、調査データを入手した。クリーニングが完了したデータを利用し、仮説に基づいた統計解析を行う準備を整えた。
3.情報収集：関連学会や調査フィールド主催の健康推進に係る会議や講演会に参加し、情報収集を行った。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2017年度の計画としては、JAGESプロジェクトとコラボし2016年度に得た調査データを用いて、要因間の関連性を検討した解析を行うこととしていた。データ収集およびデータクリーニング完了後のデータ利用申請の時期が遅くなったため、計画よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

2018年度の計画としては、2016年度の調査データを用いて、要因間の関連性を検討した解析や「お達者度」上位地域との比較検証を行う。

Causes of Carryover

JAGESプロジェクトとコラボし調査を実施した。データ収集およびデータクリーニング完了後のデータ申請の時期が遅くなり計画よりやや遅れたため、使用額に差が生じた。