2018 Fiscal Year Annual Research Report
Health factors among elderly people in low-class healthy life expectancy: interregional comparison
Project/Area Number |
16K02025
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
野口 有紀 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (30612618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有泉 祐吾 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (00175978)
中野 恵美子 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 講師 (80435297)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 健康寿命 / 地域差 / 高血圧 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康寿命の長いS県において、健康寿命の指標の1つである「お達者度」にて地域差がみられた。「お達者度」下位地域では死亡数および要介護者数が多く、特定健診結果では、高血圧有病者や肥満者がS県の平均より高い割合を示している。そこで、WHOより提唱された健康の社会的決定要因にフォーカスし、地域間比較をすることを本研究の目的とした。2018年度は、1.文献レビュー、2.解析の打ち合わせ、3.情報収集、4.解析を行った。 1.文献レビュー:健康寿命や健康の社会的決定要素、JAGESプロジェクト調査で使用した調査項目にフォーカスした文献レビューを引き続き行った。加えて、高血圧有病者、肥満者、要介護高齢者に着目し、健康寿命に関連性の深い要因についてリスト化した。2.解析の打ち合わせ:研究分担者および連携研究者、調査フィールドの行政担当者らと解析の打合せを実施した。3.情報収集:関連学会に参加し、情報収集を行った。4.解析:JAGES地調査参加38自治体と調査項目について比較を行った。笑う者、口腔機能低下していない者、孤食していない者が、参加自治体中、トップとなり高い割合を示した。一方、一日の歩行時間が30分以上の者、虚弱者、IADL低下者の割合は、30位台となり低い結果となった。高血圧有り無しを従属変数とし、1日の歩行時間、BMI、喫煙、飲酒、社会的支援、居住地域を説明変数とし、性、年齢、世帯収入、教育歴を調整した上で、それぞれロジステック回帰分析を実施した。高血圧ありの者はない者と比較し、1日の歩行時間30分未満でオッズ比1.44[95%CI1.10-1.89]、BMI25以上でオッズ比1.89[1.48-2.42]、お達者度下位地域でオッズ比1.25[1.03-1.51]となりが有意に高かった(p<0.05)。 要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者の高血圧有病者と一日の歩行時間、BMI、居住地域との関連がある可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)