2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Gender Politics and Filipino Female Entertainers in South Korea
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16K02034
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Research Institution | Aoyama Gakuin Women's Junior College |
Principal Investigator |
辻本 登志子 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 助教 (50749851)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 女性の移住 / 人身取引 / 移民政策とホスト社会の役割 / ホスト社会における人身取引被害者支援の限界と課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は本研究課題の最終年度として、研究成果を広く社会へ還元することと、日本と韓国における女性の移住と人身取引に関する国際シンポジウムを東京で開催することに目標を据えた。まずその準備段階として、韓国への出張と国際シンポジウム開催に向けた打ち合わせを実施した。代表者が2019年8月18日から26日まで韓国ソウルへの出張を一回実施し、国際シンポジウムへ正式に招聘した韓国の関係者(移住女性の人身取引問題に取り組むNGOの職員)とシンポジウムのテーマや議題に関する打ち合わせを行った。韓国ではその他にも、同国の移住労働者に関する研究を行う研究者や、韓国における性産業について研究を行う研究者とも意見交換を行い、今後の研究活動に向けた協力関係の構築に努めた。 2020年2月15日(土)、東京本郷にある全水道会館大会議室において、「女性の移住と人身取引に関する日韓シンポジウム:ホスト社会から見た課題」と題した国際シンポジウムを実施した。韓国からは前述したNGO団体から二名の職員を招聘し、かの女らがこれまで実施してきた人身取引被害者の移住女性に対するカウンセリングやシェルター活動について講演を依頼した。日本からは二名の研究者を招聘し、日本における移住と人身取引というテーマでそれぞれ報告が行われた。また、日韓両国のホスト社会が果たすべき役割について、講演者と参加者を巻き込んだパネル・ディスカッションも実施した。本シンポジウム開催にあたり二カ月前から広報を行い、当日は大学や研究所に所属する研究者やNGO職員、そして人身取引問題に詳しい国際機関職員が参加した。結果的に、非常に専門性の高いシンポジウムとなった。最終年度に国際シンポジウムを開催したことで、本研究を日韓の人身取引問題とホスト社会の役割比較という、今後の発展性が見込める研究テーマにつなげることができた。
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Research Products
(1 results)