2019 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative study on Construction of Normative Femininity as a Social Norm in France and Lithuania
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16K02050
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高馬 京子 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (60757475)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 規範的女性像 / フランス リトアニア 日本の比較 / ファッションメディア / 未熟・成熟 / アイデンティティ / 言説 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研調査の最終年度は以下のような調査を行った。仏・リトアニアの最終資料収集も行いつつ、主に以下の研究成果を実績としてだした。フランスのファッション雑誌において、どのような規範的女性像とそれを実現するためのファッション流行がどのように構築され伝達されたかを1965年のミニスカートといった第2波フェミニズムあたりから2016年のデジタルメディア状況までを分析した論考「モードを構築・伝達するディスクール:ゲートキーパーと読者の審級の 構築」日本記号学会編(高馬京子特集編集)『転生するモード:デジタルメディア時代 のファッション』新曜社.(2019)年をまとめた。また、マスメディアとしてのファッション雑誌の規範的女性像の形成分析の限界を越えるべく、近年におけるSNSの一つであるインスタグラム に参入したファッションメディア上で、従来のファッション企業、メディアといった発信者に加え、それまで語ることのできなかった読者も含む多様な立場からの規範的女性像、ファッション流行が錯綜的に形成される様を分析した「デジタルメディア時代のファッション」(松本健太郎・高馬京子編『みる /みられるのメディア論』ナカニシヤ出版.)、日本の未熟的な女性像が受容されるフランスメディアではどのような規範的女性像が構築されているのか、通常考察してきたELLE VOGUEのみならず他の女性誌や男性誌における女性表彰考察を行った発表を2019年筑波大学EAJSでの発表、英語論文ではこれから出版される"Construction of kawaii as an Idealized Femininity in the Context of Fashion in Modern Urban Japan." "Japanese Women in Popular Culture"の原稿を提出し近々出版される予定である。
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Research Products
(10 results)