2017 Fiscal Year Research-status Report
訪日観光客の災害文化に基づく観光災害マネージメントの構築
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16K02090
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 久美 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (00645632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 日本旅行 / 災害情報 / タイ / 韓国 / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
・タイのバンコクにあるThailand Travel Agent Associationを訪問し、Suparerk Soorangura会長ほか5人から、タイ国から日本への観光旅行の特徴(個人旅行・団体旅行、訪問先)、タイ国内の旅行会社の日本旅行への関わり、タイ人の自然災害・防災行動についての知識、日本の自然災害についての知識等について聞き取りを行った。また、タイでの自然災害についての教育状況の資料として、初等・中等学校で教科書の収集を行った。Suksapan Panit(学校用品専門店)のうち定評のあった店舗が火事のため閉鎖していたので、国立競技場近辺にある店舗で、理科及び地学の教科書を購入した。地理の教科書はなかった。 ・インターネット調査法についての詳細を知るために「インターネットリサーチの学術利用に関する研究会」に参加して、インターネットリサーチ会社3社の調査方法、料金等についての情報を得た。 ・韓国のソウル特別市にある韓国観光公社、天一国際旅行会社、ハナツアー・ソウル本店,MODEツアー・ソウル本店を訪問し、日本行きのパッケージツアーについて聞き取り調査を行った。モードツアーで得た顧客現場安全のマニュアルを日本語に翻訳した。また、永豊文庫鍾路本店、教保文庫光門本店で地理の学校教科書を購入した。 ・NPOの多文化防災ネットワーク愛知・名古屋メンバーと、防災情報の「やさしい日本語」への翻訳について協議し、翻訳を依頼、訳文を検討した。 ・愛知県防災局防災危機管理課および愛知県建設部河川課から、防災情報の最近の変化についての情報を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「インターネットリサーチの学術利用に関する研究会」に参加して、インターネット調査の費用が予想以上に高額なことがことが分かり、インターネット調査は最終年度に繰り越すことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
予算の関係から、科研費の申請段階で計画していた「災害情報に関する認知実験」はとりやめ、海外住人へのインターネット調査に資金を投入することにした。また、カナダのケベック市で開催される国際地理学会議で、外国人向けの災害情報についての研究発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
インターネット調査に予想以上に費用がかかることが判明したため、最終年度の予算執行がおおよそはっきりした時点でインターネット調査を行うこととし、予算を最終年度に回した。
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Research Products
(1 results)