2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Traditional Dyeing and Weaving in Yaeyama Islands for Utilization as Tourism Resources
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16K02101
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
又吉 光邦 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (50269172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久田 多恵 京都芸術大学, 芸術学部, 准教授 (40388187)
佐久本 邦華 沖縄キリスト教短期大学, 保育科, 准教授 (90772559)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2021-03-31
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Keywords | 形付 / 紅型 / 菊 / もじり織り / 与那国島 / 伝統工芸品 / 台湾原住民 / 琉球王朝時代 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の調査は、コロナ過の影響で渡航が困難なため、十分な調査ができなかったが、石垣島宮良殿内に保存されている形付(紅型)衣裳1点と中国から持ち帰ったとされる幕1点について調査することができました。 形付(紅型)衣装は、繊維の長い平織りの木綿地に、雲の中に菊などの小紋が染められたものであることがわかりました。一方で、中国から持ち帰ったとされる幕については、その素材は絹で、菊などの文様がもじり織りという高度な技法で織り出されていたもので、非常に貴重なものであることが分かりました。形付(紅型)と幕については、デジタル顕微鏡を用いて300枚以上の詳細な画像を取得し、通常デジタル写真では形付(紅型)の文様を型紙に起こせるよう注意をして、合計200枚以上取得することができました。 一方、研究の主な成果になりうると力を入れいた“桐板”という布とその素材についての調査ならびに研究結果は、「幻の布 桐板を追って~琉球染織紀行~」(2020年10月31日(土)午前10:05~10:55)においてNHK沖縄で紹介され、NHK WORLD JAPANにおいて2020年11月5日(当日4回放送。当日からオンデマンド1年間)で、3年間(8回)の再放送予定との評価を頂いております。 また、イギリスに本社のあるオープンアクセス出版社Science Impactにおいて本研究の紹介が掲載されました。さらに、“沖縄の伝統工芸品の実用的な融合 ~伝統染織物入りピック製作~”(産業情報論集第17巻第1号)と“琉球王朝時代の与那国島と沖縄島の衣裳の変遷 -台湾原住民の衣裳と装身具との類似性を含めて-”(奄美沖縄民間文芸学会第18・19合併号)に論文が掲載されております。
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Research Products
(4 results)