2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Philosophical Tojisha-Kenkyu (Self-directed Studies): Rethinking communication for People with Severe and Multiple Disabilities and Chronic Pain Patients
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16K02120
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲原 美苗 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00645997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜渦 辰二 大阪大学, 文学研究科, 招へい教員 (70218527)
村上 旬平 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70362689)
池田 喬 明治大学, 文学部, 専任准教授 (70588839)
津田 英二 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (30314454)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 哲学プラクティス / 当事者研究 / 現象学 / 慢性疼痛 / 対話 / 障害 / ヴァルネラビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、過去2年間の実践研究、Emma Gran氏による障害のある子どものための身体表現実践(2017年2月)とDeborah Padfield 氏による慢性疼痛当事者のための痛みのアート化実践(2017年11月)、それに加えて、それぞれの実践ワークショップ後に開催したシンポジウムで得た質的データなどをまとめて、研究分担者の浜渦と共に第24回世界哲学会議北京大会(2018年8月)、その後、韓国のソウル国立大学で開催された8th PEACE (Phenomenology for East Asian CirclE) Conference(2018年12月)などの国際学会で発表した。国内では、研究分担者である池田が事務局代表を務めている日本哲学プラクティス学会で本科研プロジェクトの実践研究をまとめて発表した。 2019年2月19日に「ヴァルネラビリティと対話-1dayシンポジウム」を本科研プロジェクトの主催で行った。その中でも、研究代表者の稲原はPadfield氏や研究協力者と行ったワークシップでの実践をまとめて発表した。他の発表者も哲学対話と当事者研究の融合について発表し、次のステージへとつなげた。2019年2月14日に「家族支援と対話を考える」というシンポジウムを、稲原が研究分担者として関わっている科研プロジェクト(18K18601、代表:村上旬平)と共催した。 多くの人類学研究者と共に対話を重ねることで、哲学的当事者研について再考できる機会を得た。特に、南山大学で開催されたAnthropology of Japan in Japan年次大会(2018年12月)や、米国コロラド州デンバーで開催された Association for Asian Studies 2019 Annual Conference (2019年3月)でも哲学的当事者研究の有用性について発表した。
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Research Products
(21 results)