2017 Fiscal Year Research-status Report
ビジネス・エシックスと異文化間コンフリクトの諸問題
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16K02131
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
松井 佳子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (60255180)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ビジネス・エシックス / グローバル化 / 異文化間コンフリクト / 多様性(DIVERSITY) / コミュニケーション / 対話 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は前年度の研究を継承拡充すべく、平成29年12月16日に神田外語大学にて研究会『異文化間コンフリクトと倫理』を開催しケア倫理学の視座を中枢に据えながら理論的考察とビジネス実践の両面を重視する討議を行なった。発表のタイトルは「ビジネスと倫理の内的関係をめぐる人間学的一考察」「グローバル社会で求められる英語コミュニケーション能力:共通語としての英語の視点から」「事業とスポーツの相互作用:文化媒体としてのステークホルダー」である。グローバル化が進む中、もはや異文化間コンフリクトは生活条件であるとも言えるが、このような現況における<責任><受容><寛容><共感>といった倫理的な考察の重要性は強調しすぎることはないであろう。ビジネスと倫理を対立関係として捉えるのではなく不可分なる結びつきとして考察する視点の重要性を確認することによって、企業の社会的責任の一環としてのCorporate Intercultural Responsibility (CIR:企業の異文化間コンフリクトに対する責任)という概念と活動の意味と意義が明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の全体的な射程を考えると、ビジネス・エシックスにおける文化的多様性と異文化間コンフリクトの諸問題への取り組みとしてのCIRの考え方とその責任概念がどれほど重要性と有効性を持つのかという検討・討議がやや消化不良であったが、研究会メンバー間の問題意識の共有は十分であり、生産性のある深い討議ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度(平成30年度)は総括の年であり、本研究の集大成としてビジネス・エシックス/ケア倫理学と文化学・倫理学の交差する視座からCIRという新たな概念を定式化させ、多角的な観点から具体的な事例研究も含めた形で、論文集の作成へと繋げたい。
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Causes of Carryover |
本研究の統括的なまとめを最終年に遂行するという計画で、平成30年度に海外の研究者の招聘や国際ワークショップの開催を計画している。
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