2018 Fiscal Year Annual Research Report
Axiological turn of philosophy of technology and its practical application
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16K02143
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (50398989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
直江 清隆 東北大学, 文学研究科, 教授 (30312169)
北野 孝志 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (20390461)
紀平 知樹 兵庫医療大学, 共通教育センター, 教授 (70346154)
本田 康二郎 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (40410302)
寺本 剛 中央大学, 理工学部, 准教授 (00707309)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 技術哲学 / 技術倫理 / 最先端技術 / ロボット / AI / 身体 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に、技術の教養教育のあり方を検討した最終成果を検討するために、Association for Practical and Professional Ethicsの年次大会において「Engineering Ethics for Everyone」のタイトルで発表を行った。また、その内容について、平成30年度・技術哲学科研研究会においても検討した。その結果、現状の技術者倫理教育において扱っている諸問題(たとえば、技術が社会に及ぼす影響や専門家としての特別な責任などの問題)を理工系の学生以外にも教育する必要があること、それに加えて技術哲学的な知見(たとえば、技術と人間との関係に関する現象学的考察など)を教育内容に含める必要があることが確認された。平成30年度・技術哲学科研研究会は中央大学人文科学研究所「リアリティーの哲学」研究チームとの共催で実施され、技術哲学が実社会に対して有するリアリティーを考察する機会にもなった。 第二に、人工知能などのemerging technologyがもたらす具体的な問題について、Human-Technology Relations: Postphenomenology and Philosophy of Technology 2018(Enschede, Netherlands)や応用哲学会第10回年次研究大会(名古屋大学)でのワークショップ「技術哲学のアクチュアリティ:人とモノの関係の考察」などの場を活用して考察した。当初の予定ではemerging technologyについて社会的提言をまとめる予定であったが、目標を再設定して、それがもたらす具体的な問題を技術哲学的に考察することを目指した。これらの考察を通して、intimacy概念の検討など、今後技術哲学の領域において身体概念の変容をさらに考察する必要のあることが明らかになった。
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Research Products
(38 results)