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2017 Fiscal Year Research-status Report

学校教育における神話教材整備のための予備調査

Research Project

Project/Area Number 16K02185
Research InstitutionWako University

Principal Investigator

松村 一男  和光大学, 表現学部, 教授 (70183952)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大澤 千恵子  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00761719)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords神話 / 教育 / 学校 / 歴史 / 小学校 / 国語 / 社会科 / 昔話
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者の松村と研究分担者の大澤は、神話教育についての関心を共有する藤井健志(東京学芸大学)および石井正己(東京学芸大学)という二人の研究者とともに、日本宗教学会第76回学術大会(東京大学、東京、2017・9・11)において、前年度の同学会に引き続いてパネルを組織し、神話教育の過去・現在・未来についての報告と分析と提言を行った。
またそれと並行して教材開発の作業をすすめており、代表者の松村は自分の担当分については論文として公表することができた。大澤は小学校国語教育の場面における神話教材の在り方についてより特化しているので、付属小学校および関東圏の公立小学校において実際に模擬授業を行い、それを通して教材開発をすることを意図している。しかし、実施予定校のカリキュラムとの調整がうまくつかず、残念ながらこの分野での活動は平成30年度に持ち越しとなっている。
最終年度に刊行を予定している資料集のための日本および諸外国における神話教育の現状に関するアンケート結果と研究論文の蒐集をまとめる作業は継続して進めており、順調に遂行されている。
現状では神話教育は小学校低学年の国語に限定されて実施されており、その状態を変えようという動きは目立っていない。ただ本科研においては将来の可能性についての調査も主要な課題の一つとしているので、今後、より広い学年と科目において神話教育が行われうるかの検証も行おうとしている。これについては、研究代表者の松村の論文が論じている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成28年度の予定として、学会発表と学会誌への寄稿を挙げていた。これら二点については予定通りに実施された。またもう一つ実施を計画していた教材開発については、松村の方は予定通りに行われたが、大澤の方は模擬授業を計画していた小学校との関係で予定通りに実施がかなわず、計画が遅れている。また研究代表者と研究分担者いずれも、国際学会での成果の公表が今年度はかなわず、平成30年度に持ち越しとなった。研究計画に特段の支障が生じたのではないが、やや研究計画の実施に遅れが生じている。
ただし、付属小学校において開催された全国の教員の研修会において神話教育に関するワークショップを行い、現場における神話教育の問題点について多くの貴重な意見を収集することができたのは大きな成果であった。これに基づき、より実用的な研修基礎知識マニュアルの作成が可能となると期待されている。

Strategy for Future Research Activity

本研究の最終年度にあたる平成29年度には日本における神話教育の在り方について、海外の研究者との討論を予定している。これによってこれまでの成果の海外への発信と、そこでの見解の海外の研究者からみた視点での訂正の可能性を模索したい。8月24日に研究代表者の所属する和光大学において日本と韓国の研究者が集まって、神話教育の今後についての発表と討議を行う予定である。これには代表者、分担者、また日本宗教学会でパネルに参加してくれた藤井、石井両教授も参加して発表を行う予定である。
その後、これまでの成果とこの日韓学術会議での成果を合わせて、神話教育についての調査と提言として、本科研の報告書を編集、出版し、関係各方面に配布する予定である。
分担者の大澤はこの他に、6月のカナダでの国際学会に参加、発表し、その後、日本国内で開催予定の国際学会においても参加、発表予定である。

Causes of Carryover

平成28年度に予定していた海外調査が先方の事情で延期となり、平成29年度に実施することになったため、旅費等に予定していた金額が使用されなかった。

  • Research Products

    (6 results)

All 2018 2017

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 3 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 伝統的言語文化教育における比較神話学からの貢献の可能性2018

    • Author(s)
      松村一男
    • Journal Title

      和光大学表現学部紀要

      Volume: 18 Pages: 113-130

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 日本の学校教育における伝統的言語文化教育、過去と現在2018

    • Author(s)
      松村一男
    • Journal Title

      宗教研究

      Volume: 91 Pages: 120-121

    • Open Access
  • [Journal Article] 神話教材を用いた国語科教育の現状と課題2018

    • Author(s)
      大澤千恵子
    • Journal Title

      宗教研究

      Volume: 91 Pages: 121-122

    • Open Access
  • [Presentation] 日本の学校教育における伝統的言語文化教育、過去と現在2017

    • Author(s)
      松村一男
    • Organizer
      日本宗教学会
  • [Presentation] 神話教材を用いた国語科教育の現状と課題2017

    • Author(s)
      大澤千恵子
    • Organizer
      日本宗教学会
  • [Book] 国際化時代を視野に入れた歴史・文化・教育に関する戦略的研究2018

    • Author(s)
      石井正己、大澤千恵子
    • Total Pages
      84
    • Publisher
      東京学芸大学

URL: 

Published: 2018-12-17  

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