2018 Fiscal Year Annual Research Report
Reconsideration of the History of Japanese Religions from the Perspective of Discrimination: the Concepts of the Sacred and the Impure in the Court, and in the Temples and Shrines
Project/Area Number |
16K02196
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
磯前 順一 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60232378)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 聖なるもの / 公共性 / 聖俗論 / 聖賤論 / 日本宗教史 / 被差別部落 / 世俗化論 / 主体化論 |
Outline of Annual Research Achievements |
一次史料にもとづく日本史学及び被差別部落史の聖俗論の研究の批判的再検討を集大成した。そのために、平成30年度は、宗教学の聖俗論及び政治理論の公共性論の理論的な系譜を辿り、それを日本宗教史の資料にもとづいて読み直した。ここにおいて、ラジ・シュタイネック氏(チューリッヒ大学・日本思想)や酒井直樹氏(コーネル大学・思想史)、苅田真司氏(國學院大學・政治理論)、岩谷彩子氏(京都大学・文化人類学)、鈴木岩弓氏(東北大学・民俗学)、上村静氏(尚絅学院大学・宗教学)、寺戸淳子氏(専修大学・宗教学)、川村覚文氏(関東学院大学・思想史)、久保田浩氏(明治学院大学・宗教学)、舟橋健太(龍谷大学・文化人類学)らとの協力関係において、欧米の宗教理論を日本宗教史の観点から書き直す先行研究の再評価を提示した。また、その先行研究の再評価を踏まえて、吉村智博氏(国際日本文化研究センター・近現代史)や佐々田悠氏(宮内庁正倉院事務所・古代史)さらには吉田一彦氏(名古屋市立大学・日本宗教史)、舩田淳一氏(金城学院大学・中世史)、小倉慈司氏(国立歴史民俗博物館・古代史)、佐藤弘夫氏(東北大学・思想史)、山本昭宏氏(神戸外国語大学・近現代史)、青野正明氏(桃山学院大学・近代史)、西宮秀紀氏(古代史)、関口寛氏(四国大学・近現代史)、片岡耕平氏(チューリッヒ大学・中世史)らとの研究連携によって、清水坂・奈良坂・旧渡辺村を軸にした聖俗論及び聖賎論の観点からの日本宗教史の考察を行った。
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Research Products
(12 results)