2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K02200
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
権 純哲 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80253178)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 朝鮮儒學 / 京城帝国大学 / 高橋亨 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度である本年度、高橋亨の京城帝国大学講義ノート(思想哲学)全66冊の翻刻を完了し、講義引用資料の照合をほぼ完了しつつあるが、高橋の既発表資料と生前活動に対する調査は完了状態に至って居らず、翻刻を完了した講義の註釈作業も相当進んで入るものの未完成状況である。それゆえ、本研究の概要報告として「解題」執筆を完了したものの、研究計画期間の延長を申請し、本研究の完成度を高めるべくつとめることにした次第である。 本年度の研究実績としては、以下のことがある。 2018年9月「高橋亨の朝鮮儒學史における盧守愼の記述と評價」を韓國陽明學會主催の蘇齋盧守愼國際學術大會で発表し、また「高橋亨の退溪觀」を韓国の嶺南退溪學研究院學術發表會にて発表した。 「高橋亨の退溪觀-朝鮮儒學史講義録を中心に-」(韓文)『退溪學論集』第23号、嶺南退溪學研究院、2018年12月が公刊され、「〔解題〕高橋亨の京城帝国大学講義ノート」を『埼玉大学紀要(教養学部)』第54巻(第2号)2019年が公刊された。 以上、本研究に対する学会内での周知・弘報については、韓国に相当浸透している様子をうかがうことが出来、また研究成果の公刊・出版への期待が国内外とも相当あることを確認することもできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した聞き取り調査、研究成果の検討会(レフリー)を実施できず、研究期間延長申請により順延することとした。第一、日程調査ができなかったのであり、第二、本研究を遂行するに際して講義ノートの翻刻、講義引用資料の照合、講義ノートの註釈を最優先にしたためである。 翻刻を完了した後、講義引用資料の照合作業を進める中、また註釈を施す中、新たに発見した課題をも少なくなく、予想以上の収穫と感じている。 以上を綜合し、おおむね順調に進展している、と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
延長期間中、以下を行う。 第一、本研究の主要部分を成す、翻刻を完了した講義引用文の照合を完了し、また註釈を施す作業をも終える。 第二、聞き取り調査を行う。 第三、本研究成果の検討会(レフリー)を実施する。 第四、研究成果の出版助成を申請し、公刊をすすめる。
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Causes of Carryover |
当初予定していた聞き取り調査の日程調整ができなかったこともあるが、研究成果の検討会(レフリー)を実施するために必要な準備、すなわち講義引用資料の照合や註釈作業が完了の見通しが出来ず、予算実行をも順延することが望ましいものと判断し、研究期間延長を申請することにした。
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