2019 Fiscal Year Annual Research Report
Documentation of the Cultural Activities Originating from the "Asahi Kaikan" and Analysis of Their Historical Influence
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16K02301
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| Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
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Principal Investigator |
山上 揚平 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (20637079)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前島 志保 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (10535173)
山本 美紀 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (60570950)
白井 史人 名古屋外国語大学, 世界教養学部, 講師 (20772015)
紙屋 牧子 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 研究員 (20571087)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 雑誌研究 / 文化施設 / 芸術研究 / 関西モダニズム |
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| Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2019年度は、主に前年度に大阪で開催した研究発表シンポジウムと展覧会の際に得られたフィードバックを活かした新たな成果発表に力を注いだ。
まずは上記展示企画の内容を中心とした研究成果報告冊子の制作である。カラー図版を多数含むA4版約100頁の小冊子に、施設および建築物としての大阪朝日会館の概要、会館機関誌『会館芸術』の歴史、そして会館や機関誌を舞台に行われた洋楽、邦楽、演劇、文学、映画、美術、写真などジャンル毎の文化活動の諸相、運営母体である社会事業団が注力していた子供関連事業の紹介等が、全年度通しての研究成果として一つにまとめられた。
また本年は大阪の地方季刊誌において研究会メンバーによるリレー連載「中之島が文化の中心だった頃――朝日会館の軌跡を巡る」もスタートした。約二年間に亘って大阪朝日会館の文化的活動を広く一般向けに紹介して行く予定である。
初年度から継続していた雑誌『会館芸術』の復刻作業も今年度に無事、全号の刊行が完了した。補遺の為の周辺資料の収集・選定は継続中であるが、これに関連してはこれまで特に子供事業関連資料（『コドモの本』等）や地方朝日会館関連資料（『ABC文化』、『東海春秋』など）の整理に進展があった。
加えて2019年秋には、音楽分野を専門とする研究会メンバーが日本音楽学会全国大会において関西洋楽史における朝日会館の役割を総体的に議論するパネル企画を行った。またこれに関連して、朝日会館における洋楽興行を旧植民地を含む東アジア全体の中に位置づける作業が、中国洋楽史研究者との交流等により進んだが、年度末に予定されていた上海での研究調査はCovid-19の流行により取り止めざるを得なかった。これに関しては今後状況が変わり次第、計画再開へ向けて動きたいと考えている。
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