2016 Fiscal Year Research-status Report
アナログ・デジタル・ハイブリッド入力装置と原初光学性を応用したデジタル表現研究
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16K02305
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
佐藤 時啓 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20187214)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 写真 / 写真表現 / キャリブレーション / 写真プリント |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成27年度までの科研、課題番号:25284037において開発した髙精細スキャニングシステムを用いてデジタル化したデータのプリント研究から開始した。インクジェットプリント時代になり各社から発売されている多様な用紙の調査が最大の課題である。銀塩写真に比べてインクジェットプリントの優れている可能性の一つに用紙の多様性と高品質がある。それらの様々な実験開始の前提としてさまざまなモニターやプリンターとのキャリブレーションを設定し、研究環境を整えた。そして多様な用紙の正しい出力ができるように、キャリブレーション研究から開始した。それはキャリブレーション世界標準機器であるx-rite社のi1Profilerを使用することが基本だが、カラーテストチャート測定作業は、これまで大変な労力と時間を要した。本科研において新たに導入したi1isis2によってカラーチャート測定の効率化が図られた。現在世界の代表的メーカー7社26種類の様々な性質を持ったプリント用紙の精巧なカラーチャート測定を開始した。29年度もひき続き作業を続け、正確なデータをつくり実験と目的に沿った用紙評価をする。初年度として順調なスタートをきった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
時間のかかる様々なキャリブレーション作業と、用紙評価の実験を開始し、i1isis2の導入によって、飛躍的に作業効率が上がった。今年度前半にこの作業を終了し、そのキャリブレーション結果から新たな用紙評価を得て、様々な可能性を知ることが可能となる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現代的カメラルチダを制作応用し、新たなデジタル写真表現につなげる。進捗状況に記した実験結果から、表現とプリントの用紙の関係をさらに実験する予定である。
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Causes of Carryover |
当初購入予定であったMacProの新型が発表されなかったため、購入計画を変えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画を変えて新たにカメラボディの購入にあてる。
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