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2017 Fiscal Year Research-status Report

アナログ・デジタル・ハイブリッド入力装置と原初光学性を応用したデジタル表現研究

Research Project

Project/Area Number 16K02305
Research InstitutionTokyo National University of Fine Arts and Music

Principal Investigator

佐藤 時啓  東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20187214)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords写真表現 / カメラルチダ / イメージ表現 / 写真芸術
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度はカメラを接続して撮影することのできる、カメラルチダを開発した。そしてこの機器にデジタルカメラを接続し新たなイメージを制作した。もともとカメラルチダは描画補助具として20世紀初頭のヨーロッパにおいて開発されたものだが、眼球で覗く装置であり、画家の持つ画板の上に対象のモデルが重なって見えるようにプリズムなどの屈折を利用した装置である。この仕組みを写真撮影に応用して地面と対象が重なって撮影できる機器として開発した。これまで、科研ではカメラオブスクラをつくり地面の上にイメージを映し出す装置も開発したが、カメラオブスクラ(暗い部屋)ではなく、カメラルチダ(明るい部屋)をつくり、自在に地面にイメージを重ねて撮影することができるようになった。具体的な作品制作としては、これまではカメラオブスクラを使い散って地面に拡がる桜の花びらの上に桜のイメージを映し出す試みを行ったが、さらにカメラルチダによって、効果的に映し出すことに成功した。大がかりな準備をせずに撮影ができるために非常に成果が上がっている。現代のデジタル時代に古典的な装置の仕組みを応用することがテーマであるが、極めて有効であることが証明できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1年目にデジタルプリントの研究を行い、2年目に新たな撮影方法を提案できる機器としてのカメラルチダを新たに開発することができて、実際に満足のできるイメージを撮影することができた。

Strategy for Future Research Activity

さらにカメラルチダの完成度をあげ、汎用に使えるようにさらに開発する。最終年度はさらには、これを発表する手段としてのホームページを立ち上げる予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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