2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on "Nippon Eizo Kiroku Center": Revaluation on Films Left in the Closed Archives
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16K02322
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
奥村 賢 明星大学, デザイン学部, 教授 (30552583)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 日本映像カルチャーホール / 映像 / 遺産 / 映画保存 / 映画利用 / 目録 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトは、「日本映像カルチャーセンター」(1972年設立)所蔵の作品コレクションに再び光をあて、貴重な映像遺産の意義をあきらかにしようとするものだったが、最終年度は映像作品の目録化(カタロギング)の完成に力を集中した。この作業を終えて判明したことは、調査を始める以前に保持されていた所蔵情報と、今回、点検、整理した情報に相違点があり、過去のデータにはあきらかに誤りがあることであった。具体的にいうなら、データではあるはずのものがなかったり、逆にデータにないものが存在したり、あるいは作品IDひとつに複数の作品が混在していたりしていたということである。これらを修正し、より正確な作品目録を実現させた。 また、将来の映画利用のことを考慮し、重要度の高いいくつかの作品について音声や字幕の日本語化作業も同時並行で実施した。 最後に、これまでの三年間にわたる成果を発表し、かつそれを検証するため、今回のプロジェクトの総仕上げとして発表報告会を年度末に開催した。会は三部構成とし、「基調報告」でまず、研究代表者が三年間の研究内容及び成果を報告、ついで「作品上映」でコレクションの代表的作品を上映した。最終パートの「シンポジウム」では、上映作品の各専門家が作品について独自の考察をくわえるとともに、パネリストたちの意見交換をとおして映像コレクションの意義を浮き彫りにしていった。結果的に、全体として本報告会は内容のきわめて濃いものとなり、予定より大幅に時間延長して終幕となった。
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Remarks |
2019年6月ごろ発行の同会報に文献資料研究会の報告事項として掲載される予定。
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Research Products
(2 results)