2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K02334
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
鈴木 晶 法政大学, 国際文化学部, 教授 (50196804)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 舞踊学 / 舞踊史 / バレエ / ロマンティック・バレエ / 19世紀ヨーロッパ文化 / ジゼル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題である、バレエ『ジゼル』の演出振付の変遷に関して、現在入手可能な資料はすべて入手することができた。その分析もほぼ終わったので、音楽を専攻する研究協力者T氏と、フランス文学を専攻する研究協力者S氏の協力を得て、バレエ『ジゼル』の演出振付の変遷に関する総合的な研究を出版することに決めた。昨年度も、そのための打ち合わせを進めてきた。 研究代表者は、本研究にとってとくに重要な資料である、アンリ・ジュスタマンの『ジゼル』舞踊譜と、ロシアのサンクトペテルブルクにある『ジゼル』振付台本の分析と日本語訳の作業をすすめてきたが、ほぼ完成した。2018年度に、この研究成果を、研究協力者たちにチェックしてもらい、先に述べた総合的研究の中に盛り込む予定である。(これは2017年度中に公表する予定だったが、叶わなかった) 音楽を専攻する研究協力者T氏は、2017年度に、『ジゼル』をテーマとした修士論文を執筆し、審査を経て、2017年3月に修士号を取得した。この修士論文執筆に際しては、昨年度、本科学研究費を用いてパリでおこなった調査が大きく貢献している。2018年度には、この修士論文の成果を、本科学研究にフィードバックして、協力していってもらう予定である。 フランス文学を専攻するS氏には、『ジゼル』の作者であるテオフィル・ゴーチエについての最新研究をまとめる作業をすすめてもらった。 研究代表者は、2017年度には海外調査がおこなえなかったが、2018年度にニューヨークで調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が法政大学を退職し、名誉教授となったため、研究室の撤収、それに伴う、自宅への資料の移転、分類整理などをおこなわなくてはならなかったため、研究は全体にやや遅れ気味である。 また、バレエ史研究会も、2016年春に中断したままだった。(これについては、2018年4月より、日本女子体育大学のM氏が引き継いで開催してくれることになった) 先に触れたように、研究代表者は、本研究課題にとって最も重要である資料の分析・和訳を2017年度中におこなう予定だったが、これは2018年度に延期された。ただし、ほぼできあがっているので、2018年度前半には実現できると思われる。 また、研究代表者は、2017年度には海外調査があまりできなかったため、その面での進捗もおもわしくなかった。この問題は2018年度に解消される予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の期間は残り1年である。 本研究の成果は、期間終了後1年以内に書籍の形で出版することに決めた。そのための具体案の作成はすでにすすんでいる。 先に述べたように、全体的に研究の進捗はやや遅れているので、残り1年でその遅れを取り戻したいと考えている。 また、かつて研究代表者が主催していたバレエ史研究会を別の研究者が引き継いでくれたので、それを積極的にサポートすることを通じて、本研究にも研究会の成果を還元していきたい。
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Causes of Carryover |
研究代表者は、2017年3月31日に法政大学国際文化学部を退職したが、2017年4月1日より2018年3月31日まで任期付教授として勤務し、2018年3月31日にそれを退職した。退職に伴うさまざまな手続きや、研究拠点の移動(個人研究室から国際文化学部資料室へ)があったため、予定していた海外調査をおこなうことができなかった。
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Research Products
(1 results)