2018 Fiscal Year Annual Research Report
Theatre and Dramaturgy: New Relationship Considered from the Perspectives of Text, Performance and Theatre
Project/Area Number |
16K02341
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
藤井 慎太郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10350365)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 演劇 / 劇場 / 観客 / ドラマトゥルク / ドラマトゥルギー / 作品分析 / 文化政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度、研究代表者は日本演劇学会紀要第66号(6月刊行)の特集「ドラマトゥルクとドラマトゥルギー」の責任編集を務め、投稿された論文4本の査読を担当するとともに、イントロダクションを執筆した。日本外務省・国際交流基金が中心となって「ジャポニスム2018 響き合う魂」がフランスで開催されたのを機に、フランス語圏を代表する演劇専門誌Alternatives theatralesの特別号Scene contemporaine japonaise(9月刊行)の共同責任編集者をクリストフ・トリオーとともに務めた。「公共性」の概念に照らして現代日本演劇の特徴を論じる論文を執筆し、5編のアーティスト・インタビューの聞き手を務め、インタビュー内容を再構成するとともに、全原稿(論文・インタビュー)の査読・校閲にあたった。さらに近年の先進諸国における舞台芸術のための公的助成制度の近年の改革の傾向について論文にまとめ、専門誌『地域創造』に寄稿し、掲載された(12月刊行)。そのほかにも、特別研究期間を取得してパリに1年間滞在したことを生かして、フランス演劇の2018年を回顧するテクスト(2019年3月刊行)をITI(国際演劇協会)の国際演劇年鑑に、日本外務省・国際交流基金が中心となってフランスで開催された「ジャポニスム2018 響き合う魂」の舞台芸術プログラムの成果を検証するテクスト(同3月刊行)をウェブジャーナル『をちこち(遠近)』に投稿し、掲載された。日本演劇学会が編集にあたる『西洋演劇論アンソロジー』(2019年6月刊行予定)にアドルフ・アッピア、ジャン・ヴィラール、ジャン・ジュネ、ロラン・バルト、ベルナール・ドルトについて解説を執筆し、バルトを除く著者の論考を日本語に翻訳した。
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