2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the modern transformation and the rolo of media about Amami Culture and the identity formation.
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16K02345
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
加藤 晴明 中京大学, 現代社会学部, 教授 (10177462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)
川田 牧人 成城大学, 文芸学部, 教授 (30260110)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 奄美島唄 / 奄美民謡 / 地域メディア / 地域文化 / 文化生産 / 音楽産業 / 民俗芸能 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、3年間の研究期間の最終年度であるので、奄美島唄と余興文化の調査に集中し、取材と執筆を進めた。 【調査実績】島唄の大会については、春に開催された日本民謡協会奄美連合委員会主催の「奄美連合シマ唄大会」(4/29)への取材、南海日日新聞社主催の「奄美民謡大賞」大会(5/19)を取材し、さらに奄美島唄研究の第1人者である小川学夫鹿児島純心大学名誉教授と研究交流を行った。6月(6/29から7/1)と9月(9/4から9/10)には社会調査実習の「島唄研究班」の学生を同伴して、5つの島唄教室への集中的な取材を実施した。永井しずつ・昇和美・松山美枝子・森山ユリ子・大笠利わらべぇ島唄教室である。9月の調査では、共同研究者の川田と合流して一部共同取材を実施した。また、沖縄のうた文化比較のために、沖縄市コザで、沖縄市音楽資料館を中心に資料収集とスタッフ取材を実施した(6/8から6/11)。また共同研究者である久万田と研究討議を重ねた。ポピュラー音楽については、秋に行われた「唄島プロジェクト」イベント(10/26から29)への取材を行った。また、大学の研究費も活用して、沖縄・奄美の文化に関わる文献の収集を集中的に行った。 【研究成果】2018年度にまとめた「文化生産論」という文化研究の方法論に関する論考を基に、各論(「奄美島唄の教室化」)にあたる論考を2本まとめた。「奄美島唄という文化生産(1)」と「奄美島唄という文化生産(2)」である。各論の続編(組織化・大会化など)も、続いて公表予定である。また『月刊奄美』(南海日日新聞社)2016から2018年の3カ年間の奄美の音楽イベントを、時系列的に作表した。奄美の音楽活動の全域を表として作成し、社会調査実習報告書のⅢ部として掲載・発刊した(2019年3月)。また、明治から現代までの「奄美うた文化」のおおまかな文化史も作表した。
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Research Products
(2 results)