2019 Fiscal Year Research-status Report
アジアの植民地を訪れた日本人の紀行文に関する基礎的研究
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16K02360
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
石井 正己 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30251565)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 植民地 / 帝国主義 / 紀行文 / 従軍作家 / 尾崎秀樹 / 吉屋信子 / 薄田斬雲 / メディア |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年6月、東京学芸大学において「植民地時代とメディア」をテーマにフォーラムを開催し、「趣旨 植民地時代とメディア 東京学芸大学教授 石井正己」「 講演 映像から見る新潟と植民地の間─近代以前と近代をつなぐもの─ 新潟大学教授 原田健一」「報告 植民地時代と書店・絵画・女性 中国人が見た内山完造 中国・上海理工大学講師 楊静芳/伊東深水《南方風俗スケッチ》とその周辺―報道班員としての日本画家― 小金井市立はけの森美術館学芸員 中村ひの/従軍する女性作家・吉屋信子 東京学芸大学教授 石井正己/共同討議 原田健一 楊静芳 中村ひの 石井正己 司会 立教大学非常勤講師 金廣植」を行った。 2019年8月、韓国・ソウル市の国立民俗博物館において日韓共同学術会議を開催し、「薄田斬雲が書いた朝鮮─『ヨボ記』『暗黒なる朝鮮』『朝鮮漫画』─」の研究発表を行った。 2019年11月、韓国・光州広域市の国立アジア文化センターにおいて開催された「2019 年 ACC SYMPOSIUM」において、「文化コンテンツとしての民俗遺産」の記念講演を行った。 2020年1月、フォーラムの成果等をまとめ、『令和元年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 植民地時代とメディア─映像・書店・絵画・女性─』を印刷・発行・発送を行った。 2020年2月、西東京市柳沢公民館で開催された「令和元年度西東京市図書館 縁(ゆかり)講演会」において、「西東京市ゆかりの文化人 尾崎秀樹の業績」の講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年1月、フォーラムの成果等をまとめ、『令和元年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 植民地時代とメディア─映像・書店・絵画・女性─』を発行し、本年度の成果をいったんまとめることができた。 それに加えて、植民地を旅した日本人の紀行文とその研究を収集・整理し、日本国内はもとより韓国・中国の研究者と連携しつつ国際的な視野で研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスが終息すれば、2020年10月に台湾・台北を訪れて、日本人の統治に関する資料の調査と収集を行う。 2021年1月、5年間の研究成果をまとめ、『令和2年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 アジアの植民地を訪れた日本人の紀行文に関する基礎的研究』を印刷・発行・発送する。
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Causes of Carryover |
新たにパソコンを購入して研究環境を整備したが、残金が生じたので、2020年10月の台湾調査に使用する。
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Research Products
(10 results)