2018 Fiscal Year Research-status Report
脱植民地過程における文学のナショナリズムとインターナショナリズム
Project/Area Number |
16K02403
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平田 由美 大阪大学, 文学研究科, 教授 (60153326)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ポストコロニアリズム / 移動 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)北京第二外国語学院日本語学院主催国際学術討論会「歴史の中の移動」において「移動の経験を歴史化/現代化する」と題する発表を行い、中国社会科学院を始めとする研究機関の多様な専門領域の研究者との討議に参加した。 (2)ハイデルベルク大学日本学研究所と大阪大学大学院文学研究科との交流プログラム(ISAP)への参加のための渡独を利用し、ノルトラインヴェストファーレン州を中心とする地域における移民(戦前のポーランド系移民、戦後のトルコ系移民)の文化活動についての調査を行った。あわせてドルトムント市のツォレルン炭坑跡博物館を訪問して、主任学芸員による案内と展示資料解説を受けた。 (3)ジャカルタにおける第6回アセアン日本研究集会(JSA-ASEAN)に参加し、インドネシア大学で開かれたJapan-ASEAN Scholar Summit 2018,“GLOBAL DYNAMICS IMPACT TO JAPAN-ASEAN RELATIONS”においてディスカッサントを務めた。また、インドネシア国家図書館において、日本占領下および独立前後の政治・文化活動に関する資料調査を行い、あわせてインドネシア共産党と独立運動に関する研究者らとの意見交換、情報交換を行った。 (4)オーストラリア国立大学アジア太平洋研究院のリ・ナランゴア教授主催のワークショップ、The Memories of Conflicts and Reconciliationに参加し、「Reshaping the Narrative of Mobility」と題する報告を行い、発表者および参加者との討議に参加した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外の研究機関、研究者との共同作業をさらに進展させ、また、研究成果の発表機会を得ることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
米国政府機関の閉鎖や天災による空港閉鎖など不可抗力的な障害のため延期を余儀なくされた海外調査および国外研究者を招いた研究会などは、期間延長により日程の再調整を行って遂行する。
|
Causes of Carryover |
米国政府機関の閉鎖や天災による空港閉鎖などのため、米国での調査や外国からの研究者を招いた研究会などの中止を余儀なくされたため、期間延長によりあらためて日程の再調整を行って遂行する。
|