2019 Fiscal Year Annual Research Report
The preparation of materials and basic research for UEDA Akinari's haikai research
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16K02418
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
近衞 典子 駒澤大学, 文学部, 教授 (20178297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清登 典子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60177954)
大石 房子 (金田房子) 清泉女子大学, 付置研究所, 客員所員 (80746462)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 上田秋成 / 俳諧 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2019(令和元)年度は、これまで継続してきた上田秋成の俳諧発句のうち未検討であった句の注釈作業を完結させること、および4年間の研究の成果を集約して全注釈を完成させることを目標として活動した。 具体的には、5月18日、9月24日、11月16日の3回の研究会を開催して一堂に会し、担当者が新規の調査報告を行い、加えて過去の分担句の修正案も提示した。また当日不参加の研究協力者から提出された句の解釈等についてもすべて検討対象とし、相互の意見交換を通じてブラッシュアップした。また、研究会終了後には各自が修正案を研究代表者にメール送付、代表者が過去3年間に蓄積してきた研究成果と合わせ、研究分担者に再送付、相互に研究成果を共有した。12月以降は、研究成果を世間に発信するためのシンポジウム開催を目指し、過去4年間の一連の研究成果として、絵画資料を挟み込むなど、全発句の注釈書としての体裁を整えた。 シンポジウムは3月1日(日)14:00~17:00、駒澤大学を会場として実施した。新型コロナの影響が強まりつつある時期で、実施の可否については慎重に検討したが、パネラーの方々のご意向を最優先に会場校となる大学とも調整した結果、少人数での実施(規模の縮小)、ソーシャル・ディスタンスの確保、換気等に留意した上で実施することを決断した。内容としては予定通り、【第一部】4人のパネラーの発表と質疑応答、【第二部】意見交換会、を行った。参加人数は多くはなかったが、その分、フロアの全員に発言していただくことができ、活発な意見交換が行われた。会場からの発言には学ぶことが多く、充実したシンポジウムとなったことは望外の喜びである。 来場者には季毎に分けた秋成全発句の注釈と初句索引を付した『研究成果報告書・上田秋成発句全注釈(稿)』を配付、本研究の成果を披露した。今後、修正すべき点は修正し広く公表したい。
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Research Products
(3 results)