2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K02492
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
今林 修 広島大学, 文学研究科, 教授 (90278987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 和穂 広島修道大学, 人文学部, 教授 (30229702)
福元 広二 広島修道大学, 商学部, 教授 (60273877)
大野 英志 広島大学, 文学研究科, 准教授 (80299271)
島 美由紀 (西尾美由紀) 近畿大学, 工学部, 准教授 (50549524)
永崎 研宣 一般財団法人人文情報学研究所, 人文情報学研究部門, 主席研究員 (30343429)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | TEI / 学術電子テクスト決定版 / 英文学アーカイブ / Chaucer / Shakespeare / Johnson / Dickens |
Outline of Annual Research Achievements |
TEI (Text Encoding Initiative)のガイドラインに準拠して、大野がChaucer、福元がShakespeare、水野はJohnson、島と今林はDickensのDDSTEL (Digital Definitive Scholarly Texts of the English Literature)を作成するために、平成28年5月の日本英文学会を利用して、本研究の全体的な計画と説明会を開催し、品詞などを示す文法タグをはじめとする英語英文学研究に必要なテクスト情報をタグ化し、できるだけ多くの情報をテクストに織り込んでいく規格と基準を定めた。具体的には、大野はThe Canterbury TalesのHengwrt写本、福元はOthelloのF1 (1623)とQ2 (1604)、水野はThe Letters of Samuel Johnson(1773-1777)、島はBleak Houseの月刊分冊形式の初版、冊子体初版、Charles Dickens Edition、今林はOliver Twistの月刊分冊形式の初版、冊子体初版、Charles Dickens EditionをTEI のガイドラインに沿って、TEI editor Oxygenを使いDDSTELにする作業に入った。7月にロンドン大学で開催された国際学会New Chaucer Societyにて大野がThe Canterbury Talesの諸写本に関する発表をし。10月の英語コーパス学会を利用して、進捗状況と問題点を報告し合った。平成29年3 月末に広島大学で作成中のDDSTELに関する問題点を出し合い、次年度の計画について議論した。その結果、予定より若干作業が遅れているので、アルバイトの人員を増やして速やかに次の版に移れるように人的補充を行うこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
品詞などを示す文法タグをはじめ、英語英文学研究に必要なテクスト情報をタグ化する際に、できるだけ多くの情報をテクストに織り込んでいこうとしたため、予想を遥かに超える作業量が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度のやり残した作業を完成させ、大野はThe Canterbury TalesのHengwrt写本の続きとEllesmere写本、福元はKing LearのF1 (1623)とQ2 (1604)、水野はThe Letters of Samuel Johnson(1778-1781)、島はLittle Dorritの月刊分冊形式の初版、冊子体初版、Charles Dickens Edition、今林はOld Curiosity Shopの月刊分冊形式の初版、冊子体初版、Charles Dickens EditionをTEI のガイドラインに沿って、Oxygenを使ってDDSTELにする。DDSTELを作成する際には、それぞれの進捗状況に応じて、広島大学、広島修道大学の大学院生にアルバイトとして手伝ってもらう。初年度の成果について、5月末の日本英文学会か9月末の英語コーパス学会で福元、水野、島のいずれかが研究発表をする。特に英語英文学研究に必要なテクスト情報の取り込みについて話してもらう。前年同様、平成29 年3月末に広島大学で完成したそれぞれのDDSTEL に関する問題点を出し合い、次年度の計画について議論する。この時点でまだDDSTEL が完成していないところは、アルバイトの人員を増やして速やかに次の版に移れるように人的補充を行う。
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Causes of Carryover |
初年度初期の段階においてDDSTEを作成する際のタグ付け等の作業量が非常に多いことがわかり、タグ付けやテクスト編集のためのアルバイト作業料が非常にかさむことが分かったため、次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
タグ付けやテクスト編集のためのアルバイト作業料に充てる予定。
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Research Products
(28 results)