2018 Fiscal Year Annual Research Report
"Umi o Koeru Katari (Transoceanic Narrative)" in Henry James and Lafcadio Hearn:American Imperialism and Transnationality
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16K02498
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| Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
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Principal Investigator |
難波江 仁美 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (30244677)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 米文学 / ヘンリー・ジェイムズ / ラフカディオ・ハーン / 語り / モダニズム / グローバリズム / 帝国主義 / トラベル |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ジェムズとハーンをめぐるアメリカ帝国主義時代の言説を調査、分析し、グローバル社会を繋ぐ語り「海をわたる語り」のモデル化を目指すことである。平成30年度（最終年度）はその集大成として研究発表および論文執筆を行った。たとえ話や、冒険談、幽霊談、旅行記などの言説における、ゴーストリーな語りの方法を整理し、リアリズム時代の作家と位置づけられるジェイムズとハーンの「海を超える語り」の特徴を想像的、寓意的要素に注目し、グローバル化するアメリカ帝国主義時代の「語り」の特徴を探った。
9月には、ボストンで資料収集調査を行い、ノースカロライナ大学准教授Jane Thrailkill氏と19世紀後半の科学的言説と文学表現について、また19世紀女性文学を専門とするエマソン大学Megan Marshall教授と意見交換を行った。３月にはノートルダム大学名誉教授Douglas Kinsey氏と19世紀芸術、特にジャポイズムにおける絵画表現と「翻訳」の問題について意見交換した。
成果として、論文Modern Allegory in Wartime: Men in Lafcadio Hearn’s Japanese Stories”「神戸外大論叢）および、 "Traveling Curios in a Playful Spirit: Henry James’s American Museum," （_Henryy James’s Travel_ Ed. Miroslaca Buchholts, Routledge)の出版、および19世紀後半の国際テーマと女性の言説を論じた日本ナサニエル・ホーソーン協会関西支部での講演「What James Knew about Anger in American Women--ヘンリー・ジェイムズ初期作品をめぐって」がある。
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