2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K02502
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
齊藤 園子 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (70390466)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 英語圏文学 / 文化的アイデンティティ / 文化概念 / グローバル化社会 / コミュニケーション / 文化表象 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに収集した資料の整理を行いながら、前年度までの研究に基づく成果の一部を論文としてまとめるとともに、研究集会を通じて意見交換や情報交換を進めた。所属機関の図書館、図書館間相互貸借システム、海外の大学図書館とのやり取りを通じて、効果的に資料収集を実施することができた。2019年度に海外で予定している資料調査に向けた対象資料リストの作成も進めた。 前年度までの研究に基づく発表論文のうち一本は、日本アメリカ文学会の全国誌に掲載された。多様な文化背景を持つ個人が共存するグローバル化社会におけるコミュニケーションの問題に通じる主題を扱った論文である。またもう一本は所属大学の紀要に掲載された。2017年度に日本アメリカ演劇学会第7回大会のシンポジウムで発表した内容に基づいた論文である。同じ作家による小説の改訂や戯曲への改作に着目し、時代の変遷の中で、アメリカ人表象が変容していく様子を特に取り上げて論じた。また、ヘンリー・ジェイムズ研究に焦点をあてた研究集会において、2017年度日本アメリカ文学会第56回大会において司会を務めたワークショップの内容を踏まえて、アフェクト理論に関わる話題提供を行った。 米国の研究者を迎えた国際研究集会を企画し、関係の学会や研究集会と共催した。研究集会では司会を務めた。米国の研究者からは人新世(Anthropocene)の知見を踏まえた文学作品や映像作品の分析が展開され、活発な意見交換が行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度までの研究成果の取りまとめを進めながら、資料収集や作品研究を進めた。次年度に行うことにした海外での資料収集に向けた準備も進めている。本研究はおおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までの成果に基づいて国内外の研究集会における研究発表を複数予定している。成果をまとめた論文の執筆を進め、学会誌に投稿する準備を行う。また、不足している資料を収集するための海外渡航を実施する。デジタル資料の形でのみ入手できた文献についても、海外の所蔵図書館で現物を確かめる予定である。
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Causes of Carryover |
2018年度に予定にしていた海外における資料収集を、研究の状況に合わせて次年度に実施することにした。そのため、海外渡航に関わる外国旅費が次年度使用額として生じた。
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