2022 Fiscal Year Research-status Report
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16K02503
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
古屋 耕平 青山学院大学, 経済学部, 教授 (70614882)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アメリカ文学 / 十九世紀 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究実績は以下の通りである。 学会発表等については、2022年7月に青山学院大学経済学会において「十九世紀アメリカ文学における幸福の追求」というタイトルで発表を行った。本発表では、十九世紀半ば、アメリカン・ルネッサンスの作家たち、中でもラルフ・ウォルド・エマソン、ヘンリー・デイビッド・ソロー、ナサニエル・ホーソーン、ハーマン・メルヴィルのテクストにおける幸福に関する様々な言説を抜粋しながら、さらに同時代における都市の生活環境悪化、移民の増加、労働環境の悪化、住居費の高騰、郊外への移住、といったトピックとの関連について論じた。特に、移民の爆発的な増加と疫病の世界的な流行とゼノフォビアといったトピックについては昨年度から研究を続けてきたが、2022年度は扱うテクストを広げて作家横断的な分析を行った。 同時に2022年末にリリースされたChatGPTの文学研究に対する影響についての研究を開始した。生成AIの存在は本研究課題に対しても直接的・間接的に影響を及ぼすことは間違いないと思われるので、その利用方法について本研究課題に付随する研究を行った。研究成果の一部は既に原稿を提出済みであり、2023年6月に大学紀要で発表されることが決まっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本務校の移動により研究に割ける時間が取れなかったことが主な原因であると言わざるを得ない。また年度の後半まで海外の調査旅行は本務校の方で制限されていたことによる米国の大学図書館への調査旅行の予定を組むことができなかったことも大きな要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は上に述べた十九世紀半ばの移民問題がもたらしたゼノフォビアと外国語に対する嫌悪感というテーマに焦点を当て、ハーマン・メルヴィル、ナサニエル・ホーソーンらのテクストについての研究を引き続き行う予定である。研究成果は論文あるいは共著の著作として年度中に何らかの場所で論文として発表したい。
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Causes of Carryover |
2021年度に引き続き、2022年度後半の途中まで本務校による渡航制限が掛かっていたため、予定していた合衆国への調査旅行の日程を組むことができなかった。一方、PC関連等の支出については、これまで使用していたノートパソコンのバッテリーが故障し、2013年度から利用していたデスクトップPCにも不具合が生じたため、いずれも新品に入れ替えて、予定していた支出額オーバーすることになった。来年度は、コロナ以降実現していない調査旅行と海外学会への参加を行う予定である。
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