2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K02538
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大橋 絵理 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (70213824)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 文学 / 映画 / 温泉保養地 / ヨーロッパ / フランス / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
<資料収集>「西洋と東洋の文学における温泉保養地の相違」をテーマに特にフランスと日本の温泉保養地に関する文献を収集、研究、及びガイドブック、雑誌、新聞記事等の調査収集及び分析を実施した。 <学会発表>「XXIII Congress of the International Comparative Literature Association (ICLA)」が 7月24日から29日まで、ジョージアのトリビシ大学で開催された。テーマは<Re-Imagining Literatures of the World: Global and Local, Mainstreams and Margins> でその中の <East and West : Literary and Cultural Paradigms>のセッションに応募して採択され、<Le Thermalisme en France et au Japon : traditions historiques et representations litteraires> (「フランスと日本における温泉:歴史と文学」)についてオンラインで発表した。 <論文>2021年に「XIII The International Federation for Modern Languages and Literatures (FILLM)」の国際学会で発表した「Les stations thermales dans le cinema (映画における温泉保養地)」についての論文を執筆し、学会が編集する書籍に投稿し、査読後に採択されたので、ドイツのDe Gruyter社から出版される予定である。また、前述した「国際比較文学会(ICLA)」がオンライン上で出版する書籍の原稿を募集したので、発表した内容をさらに充実させて投稿し、現在審査待ちである。 <講義>愛媛大学の集中講義で9月21日から24日まで「フランスと日本文学における温泉保養地」について講義した。 <講演>9月25日に愛媛大学で「温泉保養地をめぐる日本とヨーロッパの文学と映画」についての講演を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料収集や研究は進行している。また、予定していたジョージアのトリビシ大学での「国際比較文学会」の発表も終え、書籍のための原稿も投稿した。さらに、2021年のFILLMで発表した「映画における温泉保養地」の論文も共著の書籍として出版されることも決定し、おおむね順調に進展している。 ただ、コロナが原因で、現地での調査や資料収集になかなか行けず、また「国際比較文学会」もオンライン参加になったことが残念であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
① 5月10日から12日まで、アカデミーフランセーズ、ソルボンヌ・ヌーヴェル大学、パリ地理学会が主催する「ピエール・ロチ:作家・旅人」の学会に招待され「ピエール・ロチ:長崎の寺から寺へ」についてパリで発表する予定なので、同時に温泉保養地に関する資料を国立図書館等で収集し、研究を深めたいと考えている。 ② 最後の年度なので、文学と映画における温泉保養地の研究成果をまとめる予定である。
|
Causes of Carryover |
(理由) コロナの影響で、予定していたジョージアのトリビシ大学での国際学会がオンラインとなり余りが生じた。資料収集のために海外へ行くのも難しかった。 (使用計画) 研究関連のフランスでの学会で発表し、パリの国立図書館等でさらに資料収集する予定である。
|
Research Products
(1 results)