2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the literary field and the aesthetic thought during the Second Empire period
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16K02548
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
菅谷 憲興 立教大学, 文学部, 教授 (50318680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻川 慶子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (80538348)
山崎 敦 中京大学, 国際教養学部, 教授 (70510791)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フランス文学史 / ロマン主義 / 第二帝政 / 哲学史 / 文化史 / 二月革命 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、これまでに引き続きフランス第二帝政期(1852~70)の文学についての理解を深めると同時に、本研究の成果を論文や研究報告の形で発表することに努めた。また、本研究費を使ってフランスのパリ第三大学准教授オーレリー・フォリア氏を10月に招へいし、ロマン主義を代表する作家ラマルチーヌについての公開講演会を東京大学と立教大学で開催した。フランス・ロマン主義は日本の学会においては比較的研究の遅れている分野であるが、当日はたくさんの聴衆にも恵まれ、日本の研究者たちのこの主題に対する関心の高さがうかがわれた。さらに立教大学ではこのほかに、大学独自の予算を使って、「十九世紀フランス文学と哲学」についての公開シンポジウムを5月に開催したが、本研究のメンバーもそれぞれ何らかのかたちでこれに参加した。最後に、定期的に催す研究会については、本研究の幅を広げる目的で、本科研のメンバー以外の十九世紀研究者数人にも常時議論に参加してもらった。研究会は立教大学・菅谷研究室において3度開催した。詳細は以下の通りである。 1.7/21(土)15:00~18:00 発表者:木内尭(立教大学・日本学術振興会特別研究員PD)/菅谷憲興 テーマ「『ボヴァリー夫人』と版画」/「『哲学的臨床医praticien philosophe』とは何か?」 2.9/29(土)15:00~18:00 発表者:辻川慶子 テーマ「1848年後と集合性の夢――ネルヴァルとウージェーヌ・シュー『民衆の秘密』」 3.12/22(土)15:00~18:00 発表者:山崎敦 テーマ「『ブヴァールとペキュシェ』における自由意志の問題」 総じてこの三年間、質量ともに十分な研究成果をあげることができたと自負している。特にフランス・ロマン主義の決定的な重要性を認識したことが最大の成果であり、今後は十九世紀前半も射程におさめた研究を行っていきたい。
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Research Products
(13 results)
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[Book] 引用の文学史2019
Author(s)
篠田勝英、海老根龍介、辻川慶子
Total Pages
384
Publisher
水声社
ISBN
ISBN978-4-8010-0394-1
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