2018 Fiscal Year Annual Research Report
A comprehensive study of the morphosyntax and structural changes of the Haida language
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16K02663
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| Research Institution | Shizuoka University |
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Principal Investigator |
堀 博文 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (10283326)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | ハイダ語 / 北米先住民諸言語 / 形態論 / 活格言語 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は，カナダのブリティッシュ・コロンビア州のハイダ・グワーイ（クィーン・シャーロット諸島）で話されるハイダ語（スキドゲイト方言）の文法記述を主たる目的とし，更に，その構造的変化を探ることを試みるものである。
本年度も，前年度に引き続き，ハイダ語の話される地域に赴いて，文法記述の基礎資料を蒐集することを目的とする調査を行なった。現地においては，文法事象にかかわる調査だけでなく，自然談話の資料の蒐集を重点的に行なった。また，アラスカ大学のアラスカ原住民言語研究所のホームページから予め入手した，1970年代のハイダ語の録音資料の文字化の作業を，話者の協力を得ながら行なった。加えて，現地調査以外にも，1900年代初頭になされたハイダ語の資料を再分析し，それをデータベースとして整備した。
本年度の研究実績は，次のようにまとめられる。まず，ハイダ語の接尾辞のうち，いわゆる中動態構文を派生する動詞派生接尾辞と状態動詞を派生する出名動詞接尾辞を，それぞれ使役接尾辞と作為動詞を派生する出名動詞接尾辞と対峙させることにより，ハイダ語の活格タイプとしての特質を浮かび上がらせた。また，過去になされたハイダ語の研究の資料を整備し，それらの資料に反映されているハイダ語と現代の話者のそれを比較することによって，ハイダ語の変化の片鱗を明らかにし得た。しかし，その全体を捉えるところまでは至っておらず，今後，過去の資料を更に充実させるなどの課題が残された。
加えて，現地のハイダ語教育に資するよう，本研究課題の成果の還元のあり方や今後の体制などについて，現地の関係者と意見交換を行なった。
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Research Products
(1 results)
