2019 Fiscal Year Annual Research Report
Grammatical Features of Indonesian Lufeng Hakka in Het Loeh-foeng-dialect
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16K02700
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
遠藤 雅裕 中央大学, 法学部, 教授 (10297103)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 客家語 / 文法 / 欧文資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、本研究の出版物としての報告書『インドネシア客家語『客語陸豊方言』の文法体系研究―台湾海陸客家語との比較から―』の執筆のほか、学会発表と論文執筆を行なった。 報告書の内容は三部構成で、第1部研究の概要、第2部論文篇(研究期間中に公刊した論文を集めたもの)、第3部資料篇(Het Loeh-foeng-dialect例文一覧)からなる。 これらの内、第2部に収めた『Het Loeh-foeng-dialect(陸豐方言)所記録的印尼陸豐客語語法特點〈增補修訂版〉』(Het Loeh-foeng-dialectに記されたインドネシア陸豊客家語の文法特徴)は、2019年2月20日『中央大学論集』40号に掲載した論文を増補改訂したものである。第3部資料篇は、『客語陸豊方言』に収録されているインドネシア陸豊客家語のローマ字および漢字表記の例文ならびにオランダ語訳に加えて、現代台湾海陸客家語・標準中国語訳を付したものである。英語訳については、Lindauer, Bennett M.譯.1979. The Lu-feng dialect of Hakka(文字と言語 研究資料5)特定研究「言語生活を充実発展させるための教育に関する基礎的研究」(文字と言語班)の訳文を掲載する予定であったが、訳者であるLindauer氏と連絡を取るすべがなく、今回は掲載を見送ることにした。 学会発表は「論印尼《陸豐客語》的體貌系統-與現代臺灣海陸客語相比較-」という題目で、本書に見えるアスペクト体系について論じたもので、現代台湾海陸客家語の体系と比較して、非完了相標識の「緊」等の文法化が進んでいないことを指摘した。また、論文は、「論臺灣海陸客語“再次”義「過」的語法化」(2019年4月1日『中国語学研究 開篇』37:221-247.)という題目で、「さらに」を意味する「過」の文法化について論じた。
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Research Products
(2 results)