2019 Fiscal Year Research-status Report
古代日本語における形容詞述語文主語標示の形態論的研究
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16K02718
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
高山 道代 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (70451705)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 主語標示 / 形容詞文 / 質的形容詞 / 感情形容詞 / 格標示 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は本研究の開始から4年目となったが、形容詞の文法的意味と主語標示の形態に関する記述調査、分析において目標範囲に及んでおらず、研究計画よりも大幅に遅れることとなった。年度末にはそれまでの調査内容についての概要を論文等の形でまとめる予定であったが、成果をだすことができなかった。本研究開始以来、研究補助員の適任者が見つかっておらず、代表研究者一人で調査、分析を進めているが、所属学部および大学院での学務・教務負担が重なり、研究時間を確保することが極めて困難となったこと、さらに、covid-19の影響により、授業形態の変更に早急に対応する必要が生じたことなどから、当初の年度計画を大幅に変更せざるを得ない状況となった。 2020年度は調査計画を見直し、修正しながら、2019年度に引き続き各形容詞文における主語標示の形態と形容詞の文法的意味の関連に関する調査を進め、調査結果の一部を論文としてまとめられるよう、取り組んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究補助員を募集したが適任者が見つからなかったこと、所属学部および大学院での学務・教務負担が重なったこと、また、covid-19の影響により授業形態の変更に早急に対応する必要が生じたことなどから、研究時間の確保が極めて困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は本研究最終年度であるが、上述の理由により、研究計画から大幅に遅れている状況にある。2019年度に引き続き、2020年度も形容詞文の主語標示の記述調査を進め、各形容詞の文法的に意味と主語名詞の形態的差異との関連についての調査、分析に取り組む予定である。 研究計画における調査範囲を見直し、研究代表者一人で行える研究へと修正を加え、研究を進めたい。2020年度末までに本研究のとりまとめをおこなうことは困難な状況であるが、分析結果の一部を論文としてまとめることを目標とする。
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Causes of Carryover |
研究開始年度より研究補助員の募集を続けているが、適任者が見つからず依頼できずにいること、また、2019年度は所属大学および大学院での学務・教務負担が重なり、研究時間の確保および研究出張の機会を得ることが極めて困難となったことなどが主要な理由である。
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