2022 Fiscal Year Research-status Report
古代日本語における形容詞述語文主語標示の形態論的研究
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16K02718
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
高山 道代 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (70451705)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 形態論 / 語彙論 / 形容詞述語文 / 名詞語形 |
Outline of Annual Research Achievements |
古代日本語における形容詞述語文の対象語標示の機能を担う名詞の諸語形について、それぞれの機能と機能上の差異を確認するとともに、これまでおこなってきた動詞述語文の主語名詞および対象語名詞に関する研究と関連づけて検討することを通して、主語名詞の文法的意味を明らかにすることが本研究の目的である。 実施計画を立てた段階においてはデータ収集、データ整理等の調査を3年間で終わらせ、その後の2年間で動詞述語文における研究との関連について検討を進める予定であったが、データ収集およびデータ整理が予定通りに進められておらず、現在も調査を継続しておこなっている。 令和4年度も平安期日本語の仮名文学テキストの分析を継続しておこなった。動詞の場合と異なり、形容詞述語文における対象語の用例が少ないことから、調査テキストの範囲を広げ、現在も継続してデータ収集をおこなっている。また、先行研究の調査もおこなっているが、本研究計画の公表後から現在までの間、同様の課題の研究成果が発表されたため、本研究の実施計画を変更する必要がないか検討をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画の大幅な遅延は取り戻せていないものの、令和4年度も平安期日本語の仮名文学テキストの分析を継続しておこなった。動詞述語文の場合と異なり、形容詞述語文における対象語の用例が少ないことから、調査テキストの範囲を広げ、現在も継続してデータ収集をおこなっている。 また、先行研究に関する調査もおこなっているが、本研究計画の公表後から現在までの期間に同様の課題の研究成果が発表されたため、本研究の実施計画を変更する必要がないか検討をおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
実施計画を立てた当初には予想していなかった社会的状況の変化により、大学の学務、教育等にかかる時間が大幅に増大し、研究環境、研究時間の確保が非常に難しくなっている。 当初の研究目的の通りには実施が難しいが、調査範囲を限定し、また、紙資料だけでなく、昨今研究開発が著しく進展しているコーパス言語資料を使用することにより、業務との両立ができるよう努めたい。
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Causes of Carryover |
令和4年度も参加を予定していた学会、研究会への参加ができず、出張費が使用できなかった。令和5年度は資料収集、研究会参加等を目的とした出張費、書籍購入費、論文投稿費、印刷費等を予定している。
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