2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Preliminary Research on the forms of modality expressions observable in face-to-face communication
| Project/Area Number |
16K02760
|
|---|
| Research Institution | Kanazawa University |
|---|
Principal Investigator |
澤田 茂保 金沢大学, 外国語教育系, 教授 (00196320)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | モダリティ / 話しことば |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、対面状況の英語コミュニケーションにおける表現形式の具現化(構造変化の仕方)において、モダリティがどのような作用を果たしているか、とくに日本語との比較を通じて、その影響の解明と理論的な考察をおこなおうとするものである。
平成30年度の計画は、(a)コーパス作成とインフォマントへのインタビュー調査を継続する;(b)対面状況でのモダリティの原理についての教授用資料を作成することであった。(a)は、前年度からの継続であったが、ラジオドラマからの音声起こしによるスクリプトのデータ化を進めた。一方、日本語と英語のモダリティの対応を比較検討するためには、前年度の活動から小説をデータとするのはあまり良い成果が得られないと判断された。そこで現実に似せた場面状況が視覚的にもわかる日本語アニメ映画を使って、それに付されている英語吹き替え（ダビング）のスクリプトを作成することで補った。(a)で音声から起こしたスクリプトの確認並びにスクリプト内の表現についての調査を行うために母語話者のインフォマント調査を継続した。(b)については、教員免許更新講習での利用を想定して、資料を作成した。
H30年度の実績としては、澤田茂保(2019) 「日本語と英語のモダリティ表現の対応について－話しことばの文法論の視点から―」『言語文化論叢』23号に、日本語と英語のモダリティの表現の対応についての論考を発表した。また、H30年8月に教員免許更新講習の講師を努めて、現職教員に話しことばの特徴について講習を行って、一部の成果の還元を行った。
|
