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2020 Fiscal Year Research-status Report

機能的構文論による英語諸構文のより良き説明を求めて

Research Project

Project/Area Number 16K02777
Research InstitutionGakushuin University

Principal Investigator

高見 健一  学習院大学, 文学部, 教授 (70154903)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2022-03-31
Keywords機能的構文論 / 形式と意味 / 助動詞 / 否定
Outline of Annual Research Achievements

本研究は5年間で、多くの英語構文の適格性は、単に統語的要因にのみ左右されているのではなく、意味的、機能的、談話的要因にも大きな影響を受けていることを示し、「機能的構文論」による英語構文のより良き説明を求めるものである。これまで、動詞や形容詞などを中心に、様々な構文の適格性を機能的構文論により説明を進めることができた。昨年度は、研究対象を助動詞にも広げ、5つの論考を書き上げることができた。本年は、研究5年目で最終年度であり、さらに助動詞の考察を深めようと計画していたが、病気のため、入院、自宅療養となったため、研究の一年延長を認めていただいた。ただ、自宅療養の際に、英米人のファーストネームとその短縮形、及び無生物主語構文について、英語母語話者の Karen Courtenay 氏、Nan Decker 氏(ともに言語学 Ph.D)、及び他の英語母語話者に質問、問い合わせをして、2つの短い論考を書くことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究の最初から4年間は、当初の計画以上に進展し、その理由は、共同研究者のハーバード大学名誉教授、久野暲氏とのメールによる頻繁な議論、話し合いに負うところが大きい。また、様々な英語の構文の例に関する適格性判断に関して、貴重なコメントを英語母語話者の Karen Courtenay 氏、Nan Decker 氏(ともに言語学 Ph.D)から頻繁に得られたことも大きな要因である。
しかし、本年度は研究ができない状況になったため、十分な進歩とはならなかった。そのため、1年間の研究延長が認められたので、次年度にこれまでと同様の研究手法で本研究を完成させたいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

これまでに英語の助動詞に関する論考を5つ完成させているので、さらに助動詞の研究を進め、過去時を表す could と couldn't の意味の違いや、could の特異性、can, may, must が肯定文と疑問文で異なる振る舞いをすること、さらに助動詞と否定の作用域(スコープ)などを考察して論考を書き、両者を合わせて一冊の本として出版する予定である。そして、本研究のまとめも行いたい。

Causes of Carryover

2020 年1月末から9月半ばまで、病気のため入院し、退院後も 2021 年3月まで自宅療養で、一年余り休職となったため、次年度使用額が生じました。
助動詞に関する5つの現象を考察するにあたり、英語母語話者の適格性判断や例文に関するコメントが不可欠なため、主に謝金として予算を使用する予定です。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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