2018 Fiscal Year Annual Research Report
A lexical-constructional account of resultatives involving 'to victory'
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16K02786
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岩田 彩志 関西大学, 文学部, 教授 (50232682)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 語彙・構文アプローチ / 語彙意味論 / 構文理論 / 結果構文 / way構文 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、to victoryと同じような特性を示す結果句として、to safetyとto freedomを調査した。まず3つのコーパス(British National Corpus, Wordbanks Corpus, Corpus of Contemporary American English)でto safetyを検索した結果、かなりの実例が見つかった(BNC: 275例、WB:591 例、COCA: 1041例)。そしてこれらの実例の中には、移動動詞と共起する例(he walks across a tightrope to safety)や、Direct Object Restrictionに違反する例(About 1 million had reportedly already crossed the border to safety.)が見つかった。しかしto victoryとは異なり、to safetyは「安全な場所に(移動する)」という意味を表す。つまり、抽象的移動でなく空間的移動により状態変化が起こされている、と分析することが出来る。 次にto freedomも同様に3つのコーパスで実例を探した。見つかった実例は、to safetyより少なかったが、それでもかなりの数である(BNC: 19例、WB: 55例、COCA: 235例)。そしてこれらの中には、やはり移動動詞と共起する例(Andy crawled to freedom)や、Direct Object Restrictionに違反する例(many Germans crossed the borders illegally to freedom to West Germany)が見つかった。これらの文は、「拘束されない場所に移動する」という意味を表し、to safetyと同じように分析できる。 以上のことから、to safety・to freedomを従える結果構文は、「空間的移動に基づく状態変化」を表す、全く新しいタイプの結果構文であると結論づけることが出来る。
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Research Products
(2 results)