2018 Fiscal Year Annual Research Report
An Analysis of Communication with Kindergarten and Nursery School Teachers on Parenting Difficulties among Parents from Foreign Countries
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16K02793
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
内海 由美子 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 教授 (20292708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 恩嬉 東北文教大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (50389699)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 外国出身保護者 / 幼稚園・保育園 / やりとり / 日本語支援 / 困り事 / 相談事 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度に、日本人保護者を対象にアンケート調査を実施し、育児における困り事と相談事(日本人保護者が園に相談している事)を分析した。2018年度は、その調査結果から、外国出身保護者の抱える子育て上の困り事と相談事に関する仮説を立てた。①日本人保護者同様、「食事」「体調」「子ども同士のトラブル」の困り事が多く、園に相談し連携しながら解決を目指しているだろう。②「先生とのコミュニケーション」や「園の方針と合わない」等、相談することで園とぶつかる可能性がある困り事と、「行事」・「保護者会」への関わり方、「しつけ」等のように保護者が自身の問題と捉える困り事は、日本人保護者同様、相談事にはならないだろう。③日本人保護者には困り事でも相談事でもないが、外国出身保護者には困り事になり得る項目として「お便り・連絡帳」「準備する物」「ことばの遅れ」が考えられる。これら①~③の仮説に基づいて調査内容を決定して英語・中国語・韓国語・ポルトガル語に翻訳し、ウェブアンケートのフォーマットを作成して調査を行った。 一方、外国出身保護者支援サイト「連絡帳を書こう!」に関しては、使い勝手に関する情報を収集した。たとえば、モデル文をそのままコピーし、園に連絡するメール文に貼り付けたい、日本人の家族や支援者が該当するページを探した場合、その翻訳を探すのに手間取る等の改善点が見つかった。それらについて改訂を行い操作性をアップさせ、現行のサイトとの差し替えを行った。言語の追加を行うため、ポルトガル語の翻訳を行った。
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