2018 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese language teaching and learning beyond the boundary - Potentials of Japanese as a lingua franca -
Project/Area Number |
16K02801
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小林 幸江 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40114798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 宏子 (平野) 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 講師 (30759311)
林 俊成 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (70287994)
望月 圭子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90219973)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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Keywords | JFL(共通語としての日本語) / 多様な日本語学習者 / 言語規範主義によらない日本語教育 / 日本を超えた日本語教育 / 遠隔日本語討論会 / 多文化共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来の日本語教育では、日本語母語話者の日本語を規範としてきており、日本語教育におけるコミュニケーションとは、日本人と学習者間でのインターアクションを指す。しかし、現実には日本語は必ずしも日本語母語話者だけの言葉ではなくなってきている。本研究では、多様な言語・文化背景を持つ人々の間でコミュニケーションツールとして用いられる日本語を「共通語としての日本語」と捉え、本学及び海外の大学(中国・台湾・メルボルン大学)で学ぶ中国語を母語とする日本語学習者を主な対象とし、遠隔日本語討論会を実施した。実践を通し共通語としての日本語の実態を探ることを目的とした。研究計画に従い、遠隔討論会を期間中,実施し分析を進めた。その結果は、「国際連携・高大連携によるICTを用いた外国語教育と学習者コーパス研究 国際ワークショップ」(2017/7/16 於東京外国語大学)で成果の中途経過を発表した。また、最終成果として、「第12回国際日本語教教育・日本研究シンポジウム」(2018/12/4 於香港理工大學)において研究チームで発表を行った。 本研究の言語規範主義によらない日本語教育の考え方は、従来の枠組みを超えた考え方であり、そのために新たな視点で日本語(含文化、価値観等)をとらえようとするところに独創性があると考える。本研究のテーマは、今後予想される日本の多文化共生社会、ひいては、日本語の国際化に寄与するものであり、日本語教育に新たな領域をもたらすものであると思われる。また、本研究で得られた遠隔討論会のデータ(非母語話者間、非母語話者-母語話者間、母語話者間)は、今後の研究に寄与できるよう、JFLコーパスとしてまとめる予定である。
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Research Products
(3 results)