2018 Fiscal Year Annual Research Report
LINE-based Communication in Multi-lingual/Multi-cultural Society
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16K02803
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐々木 泰子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20251689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 虹 鹿児島県立短期大学, その他部局等【文学科(日本語日本文学専攻、英語英文学専攻),生活科学科(食物栄養専攻、生活科学専攻),商経学科(経済専攻、経営情報専攻),第二部商経学科】, 准教授 (20571607)
加納 なおみ お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 講師 (20726880)
船戸 はるな 玉川大学, リベラルアーツ学部, 助教 (90772822)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | LINE / マルチモーダル / 日本語 / 中国語 / 韓国語 / 記録性 / 談話管理 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
「追加のデータを収集するとともとに、データベースをより一層アクセスしやすいものに改良する」、「そのデータベースをもとに代表者・分担者・協力者がそれぞれの観点から分析を行う」、「学会発表等によって研究を公開する」、「定例ミーティングをとおして情報の共有を図り、研究をさらに深化させる」ことを30年度の目的とした。 まず、追加のデータであるが、韓国語母語話者同士及び日韓母語話者間のデータを追加収集し、日本語母語話者同士20組、韓国語母語話者同士20組、中国語母語話者同士10組、日韓接触場面データ10組、日中接触場面データ10組のLINE自然会話データのデータベース化を完成した。 本研究は①会話分析の観点からの分析、②マルチリンガル・マルチモーダルの観点からの分析、③LINEの特性の観点からの分析、④母語の影響の観点からの分析という四つの分析の観点が計画されているが、それらすべての観点からの分析を行うことができた。①及び③については、「接触場面のLINEの会話における母語話者の相づちの特徴-母語場面との比較から-」(日本・東京)、②については、“Communications via LINE, KakaoTalk, and WeChat” (アメリカ・ヴァッサー大学)、「LINEの中のジャポニスム-女子大生のスマホの会話から-」、④については、「メッセージングアプリを利用したチャットの会話における感動詞「あ」の分析」(中国・上海)というタイトルで日本国内のみでなく中国、アメリカで学会発表及び講演を行った。 対照研究からは「記録性のある」メディアという特性を利用し、非同期的なやり取りをあたかも同期的なやり取りをしているように見せる機能があることを指摘し、マルチモーダルなコミュニケーションの研究は,社会の質的な条件を探り・高めるための重要なヒントを与えてくれるという結論を得た。
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Research Products
(9 results)