2019 Fiscal Year Annual Research Report
Grammar instruction using communicative acitivities
Project/Area Number |
16K02834
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
永井 典子 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (60261723)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 英文法指導 / CLIL / CEFR / CEFR/CV |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から継続し取り組んでいる内容言語統合型学習(CLIL)アプローチによる文法項目の学習方法についてさらに深く研究を行った。特に、日本語母語話者が英語の受動態を学習する場合を例にとり、母語が英語の学習に与える影響を踏まえ、両言語における本質的違いを学生自ら英語による4つのコミュニケーションモード、reception, production, interaction mediationを通して学ぶ方法を考案した。これまで、英語の文法の授業の多くは、それぞれの文法項目を示し、練習させ、実際に活用するというPPP式授業が主であったが、本研究が提唱するのは、CLILアプローチを採用することで、英語の文法項目を日本語の対応する文法項目と比較対照しながら、英語による4つのコミュニケーションモードを通して、より深く理解することを目指す方法である。単に、英語の文法を学ぶのではなく、英語文法を題材にして、大学生に必要な学術的能力、つまり分析能力、論理的思考能力、プレゼンテーション力を養うことを目標とした。それぞれの能力の目標設定のために、CEFR(Council of Europe 2001)やCEFR/CV(Council of Europe 2018)の4つのモードの言語活動の能力記述文を活用した。さらに、具体的なタスクを開発するために、Bloom’s taxonomyをもとに、そのタスクを遂行するために必要となる知識と認知技能を特定し、CEFR/CVのMediationの能力記述文などを参考にした。本研究の成果は、研究論文としてまとめ、学術誌Language Learning in Higher Education (DE GRUYTER)に投稿し、受理され、2020年度中に出版予定である。
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Research Products
(6 results)