2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effects of corpus use on error correction in English essays
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16K02851
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
佐竹 由帆 駿河台大学, 現代文化学部, 准教授 (90754648)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | データ駆動型学習(DDL) / エラー・コレクション / コーパス言語学 / 英語教育 / フィードバック / 英作文 |
Outline of Annual Research Achievements |
主な結果は次の三点である。第一に、コーパスの使用は第二言語ライ ティングにおいて誤りを正確に修正するのに寄与した。コーパス使用の利点は対象語句そのものに容易にアクセスできることと共起語の頻度情報であり、正しく検索し高頻度の対象語句にアクセスできた場合、学習者は正確に誤りを修正できる傾向が見られた。この強みは特に参加者が単語の脱落の誤りを修正するのに役立ち、参加者は辞書使用や参照資料なしの場合と比較して、コーパスを使用した場合に脱落の誤りを最も多く最も正確に修正することができた。また学習者は資料を参照して誤りを修正することに慣れるにつれて、誤りの種類に合わせて適切な参考資料を選択することができるようになった。 第二に、コーパス使用による誤り修正は、教師によるフィードバックに基づく方がピア・フィードバックやフィードバックなしの場合より正確かつより多い修正を促進した。教師によるフィードバックとコーパス使用の組み合わせは、脱落の誤りや主語・動詞の人称・数の不一致の誤りの修正に特に有効だった。ピア・フィードバックの短所は正しい表現を誤りとして指摘する誤指摘が 全指摘の四分の一以上で非常に多いことである。効率的な誤り修正には誤りの種類に合った適切なフィードバックの選択が必要である。 第三に、コーパス使用は脱落・余剰のようなコロケーションの誤りや、数の誤り・不一致の誤りのような形式的な誤りの特定に特に役立った。誤りの修正の場合と同様に、 誤りの特定におけるコーパス使用の利点は、学習対象語句への容易なアクセス と共起語の頻度情報であった。また、学習者のコーパス使用法には誤り修正の場合とは違いが見られた。 以上の結果から、コーパス使用の効果を最大限に生かすためには、学習者が 集中すべき誤りの種類と、限りある時間の中で特定し修正する誤りの数について、教師は十分な指導を行う必要があると言える。
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Research Products
(8 results)