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2016 Fiscal Year Research-status Report

外国語指導でFormulaic Sequencesを暗唱させる学習効果の研究

Research Project

Project/Area Number 16K02855
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

松崎 武志  明治大学, 政治経済学部, 特任准教授 (10582348)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) マーク ケヴィン  明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (30409429)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2021-03-31
KeywordsFormulaic Sequences / チャンク / 英語 / 指導 / 教室 / 暗唱 / 外国語環境
Outline of Annual Research Achievements

【本研究の目的】本研究は、外国語環境(=目標言語の使用機会が限られている語学環境)におけるFormulaic Sequences(FSs:定型的な単語の連続)の効果的な指導法、中でも特に暗唱による指導法の多様な可能性について調べるものである。
【平成28年度の研究実績】まず、本実験に移る前のパイロットで使用する暗唱指導用教材の準備を進めた。この教材は、まだ完成に至っていないが、特に指導のターゲットとしている大学生にとって利便性が高いと考えられるテキスト(テーマ例:テレビ鑑賞、アルバイト、通学、日本の大学教育)を準備した。また、二度の国際学会において、本研究の基礎となっている研究代表者の博士論文研究の成果に本研究のための考察を加えた発表を行った。これら発表では、本博士論文研究において実証した暗唱指導効果をさらに詳細に検証すべく次の4点における研究の推進が必要だと訴えた。
(1)暗唱させるFSsのタイプの違い(例:イディオムかどうか)によって指導効果に違いが生じるのではないか?
(2)暗唱させる言語テキストの形式の違い(例:ダイアログ形式かモノログ形式か)によって指導効果に違いが現れるのではないか?
(3)テキストの全文暗唱と部分暗唱の間における指導効果の違いについて本博士研究で得られた結果は、より信頼性・妥当性・検定力の高いテストを用いて正規性を仮定できるだけのサンプルサイズからデータ採取を行う実験によっても再現可能だろうか?
(4) 上記(1)と(2)における違いのみならず、暗唱タスクに応用トレーニングを加えた場合とそうでない場合の比較においても、暗唱効果に有意な違いが生じるだろうか?

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成28年度は、当初の計画では、パイロットで用いる指導用教材およびテストを準備し、パイロットの実施まで済ませる予定であった。しかし、研究代表者の博士論文の最終修正版を完成させるのが夏までかかってしまったこと、および研究分担者が海外在外研究のため9月末まで日本を離れてしまっていたこともあり、指導用教材の準備作業を終えることができず、したがって、パイロットを実施することもできなかった。しかしながら、平成29年度はこういった問題はなく、研究代表者、研究分担者ともに下記「今後の推進方策」にある変更後の研究計画の進捗に努める。

Strategy for Future Research Activity

【平成29年度】当初の計画では、平成28年度に実施予定であったパイロットのデータ分析を行い、本実験用の教材・テスト問題を選定し、そして第1回目の本実験を実施する予定であった。しかし、上記のように進捗はやや遅れてしまっているため、変更後の計画では、パイロット用の教材とテスト問題を夏季休暇終了時までに完成させ、年度後半では、パイロットの実施とその分析ならびに分析結果の発表を行う。
【平成30年度】当初計画では、主として、年度前半において、本研究で実施予定となっている3回の本実験の2回目を行うとともに3回目の本実験で用いる教材に含める動画教材を準備し、年度後半については、3回目の本実験を実施する予定であった。この年度の変更後の計画では、年度前半において、平成29年度に変更実施予定のパイロットの分析結果に基づいて本実験用の教材とテスト問題の選定を行い、年度の後半では、本実験の1回目を実施する。
【平成31年度】当初計画では、本実験2・3回目のデータ分析、分析結果の学会・論文発表、そして追跡調査を行う予定であった。変更後の計画では、本実験1回目のデータ分析ならびに本実験の残り2回を実施予定である。
【平成32年度】当初計画では、本研究の集大成として、3回実施した本実験の総合的な分析結果の学会・論文発表を行う予定であった。変更後の計画では、やはり総合的な分析結果の発表を行うわけだが、年度前半には残りの追跡調査とそのデータ分析も行う。

Causes of Carryover

上記「現在までの進捗状況」の通り全体的に研究がやや遅れてしまっていることと、加えて、当初計画を変更するに当たって研究費の前倒し請求を行ったのだが、学振からの入金から年度末まで、この前倒しの金額すべてを支出するだけの十分な時間がなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究分担者の次年度使用額については、当初計画における未支出分の支出を行う。研究代表者による前倒し請求の未支出分については、年度末までに未購入だった物品の購入を済ます。

  • Research Products

    (2 results)

All 2017 2016

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Presentation] Effectiveness of dialog recitation in facilitating fluent speech production by EFL learners2017

    • Author(s)
      松崎武志
    • Organizer
      Hawaii International Conference on Education
    • Place of Presentation
      ハワイ(アメリカ合衆国)
    • Year and Date
      2017-01-03 – 2017-01-06
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] Effectiveness of dialog recitation in facilitating formulaic speech production2016

    • Author(s)
      松崎武志
    • Organizer
      KOTESOL International Conference
    • Place of Presentation
      ソウル(韓国)
    • Year and Date
      2016-10-15 – 2016-10-16
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-01-16  

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